秋元才加、鈴木亮平も進出! パッとしなかった「全米デビュー」日本人俳優は?
華々しく「ハリウッド進出」が報じられながら、その後はパッタリと続報を聞かなくなる俳優も数多い。アメリカに移住した伊藤英明は昨年、ジャン・レノ主演のアクション映画『Doorman(原題)』でハリウッド映画デビューすると報じられたが、その後、映画が完成したという話は聞こえてこない。現在は、大河ドラマ『麒麟がくる』や、5月の公開が延期となった映画『燃えよ剣』など、国内の時代劇で存在感を見せているが、ハリウッド進出はどうなってしまったのか?
「『Doorman』はルーマニアでの撮影が終わり、編集中です。伊藤は英語が得意ではなかったようですが、この作品のセリフは全て英語。心配する声もありましたが、監督は日本人の北村龍平なので、コミュニケーションには問題なかったといいます。ただし、役はそう大きなものではなさそうです」(前出・業界関係者)
ハリウッド大作に出演しても役が予想以上に小さく、失笑を買う場合がある。モデルのローラは映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』に出演したものの、登場シーンは5分にも満たず、公開当時のネットでは「どこに出てた?」「事前にローラが出てくるとわかっていなければ気づかないレベル」「これがハリウッドデビュー?」と厳しい声が上がった。その後、ハリウッドでの活動について、ローラはオーディションを受けてはいるものの「向いてないなと思って」と語るなど、世界の壁の厚さを実感した様子だった。
同じように、大ヒット作『アルマゲドン』に出演した松田聖子も、「数回見てもどこに出ているのかわからない」と言われるほどのチョイ役で出演。
「タクシーの乗客役で、ちゃんと出演しています(笑)。10秒ほどですが」(前出・映画ライター)
90年代半ば、歌手としても全米進出を進めていた聖子は、当時、相次いでハリウッド映画にも出演。『サロゲート・マザー』では堂々たる主演を飾ったことが大きな話題を呼んだが、実はこれには裏があるという。
「製作は東映ビデオ、企画は日本側で作り、アメリカのスタッフに作らせた“疑似アメリカ映画”です。日本以外では劇場公開されずにビデオのみでした。聖子さんが出演した純粋なハリウッド映画は、『アルマゲドン』と『わたしが美しくなった100の秘密』ぐらい。どちらもセリフは一言か二言。それが本当の実力ということでしょう」(同)
結局、ローラも聖子もハリウッド撤退を余儀なくされたが、こうした過去の失敗から学び、渡辺に続く世界で活躍する日本人俳優が生まれることを期待したい。