泉里香、中村アンに業界から厳しい声……「見た目だけ」「代表作ナシ」タレントの居場所とは
織田裕二主演の月9ドラマ『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)が、4月20日の第2話をもって放送休止となった。同作品のTwitterには「第3話近日放送」と書かれているが、その可能性は、現在の新型コロナウイルス感染症の再拡大への不安に鑑みると決して高いとは言えないだろう。そんな同作に、2年前のSeason1から引き続き出演している中村アン。ロングヘアをかきわける仕草とモデルらしいスラッとしたスタイルで、一躍ブレークした。
「『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で、髪の毛を洗うのは3日に一度、といった不潔エピソードを明かし、そのぶっちゃけぶりがバラエティ番組にハマりました。しかし、その後は、ロングヘアをかきわける大人の女性にイメージチェンジ。バラエティからドラマに活動場所を移して、『集団左遷!!』や『グランメゾン東京』(ともにTBS系)に出演しています。しかし、女優として今一つ“飛躍”というところには届いていないのが現状です」(芸能ライター)
中村の初連続ドラマ出演は、2015年10月クールの月9『5→9〜私に恋したお坊さん〜』(フジテレビ系)。以降、途切れることなく連ドラに出演しているものの、代表作や代名詞となる役柄とは出会っていないようだ。
「中村の映画出演歴は、公式プロフィールによると『A.I. love you』(2016年12月公開) と『ミックス。』(17年10月公開)の2本のみ。テレビドラマを主戦場にするという戦略なのかもしれませんが、よほどの当たり役がないとテレビでの活躍は維持しにくい。であれば、映画で何らかの演技が評価され、賞でも受賞できたらいいのですが、それも今の実力では厳しい。女優業は今後も低空飛行が続くでしょう」(業界関係者)
同じように、女優業も行うアラサーモデルとして一時期もてはやされたのが泉里香。モデルながらグラビアアイドル顔負けのグラマラスなプロポーションを生かしてグラビアも展開、“モグラ”女子という言葉も誕生した。
「泉はなにやらフジテレビに好かれているようで、18年の月9『海月姫』を皮切りに『コード・ブルー特別編-もう一つの戦場-』『SUITS/スーツ』『スキャンダル専門弁護士 QUEEN 』、そして今クールの『隕石家族』と4本連続でフジテレビ系列のドラマにレギュラー出演。他局からもお声がかかってもいいのでしょうが、よほどドラマスタッフに気に入られているのか……」(同)
泉も中村と同じように、その抜群のプロポーションを前提としたスタイリッシュさを売りにしている女優。『海月姫』での、仕事のためなら手段を選ばない辣腕デベロッパー役や、 『QUEEN』でのスキャンダル探しに奔走するテレビ局の報道記者など、デキる女を演じることが多い。
「かといって、デキる女=泉というようなイメージづけもできていない。業界歴は、03年の『美少女戦士セーラームーン』(TBS系)からと、だいぶ長いのですが……。武器が見た目とスタイルだけですから、それではなかなか役柄が広がらないですね」(同)
いっときは、バラエティにも出演していたものの、今ではその姿を見かけることもない。4月に写真集とボディメイクブックを2冊同時発売したが、アマゾンレビューでは厳しいコメントも見られる。
「特別な代表作がない女性タレントは、なんとなく『女性が憧れる女性』のようなボンヤリとした立ち位置に仕立てていく風潮がある。泉が出したボディメイクアップ本は、まさに女性向けに作ったものですが、『女性向けのポップさを意識して、求められてないことやっちゃってる』『フィーバーも過ぎた今出す内容なのかな?』とレビュー欄で指摘されています。しかし、それでも『憧れの女性』枠は最後の砦。泉だけでなく、中村や榮倉奈々、木村文乃や本田翼もそういった部分で居場所を得ているのです」(同)
いずれにしても、2人の今後のキャリアアップを楽しみにしたい。
(後藤泰三郎)