半裸のオンナが過激なポーズで客引き!? コスプレイベント「コスホリック」で見た“欲望”のカオス
突然ですが、「コスホリック」というコスプレイベントをご存じでしょうか? ネットで検索をかけると、肌色面積の広いお姉さんたちの画像がた〜くさんヒットするかと思います。ネットという空間に、こんなエロい写真が残り続けるという意味を、お姉さんたちはわかっているのだろうか……と心配してしまうのですが、そもそも「『コスホリック』って何?」って感じですよね。今回は、この“超カオスイベント”についてご紹介します。
会場内で垣間見る、オンナの哀愁とオトコの欲望
「コスホリック」(以下、コスホリ)は、2010年から始まった、コスプレ写真集等を販売する即売会のことです。コスホリが生まれるまで、コスプレ写真集を販売できるイベントといえば、主に「コミックマーケット」(以下、コミケ)でした。しかしコミケでは、“過激なエロコスプレ写真集”は販売ができません。コミケに参加するサークルは、当日に運営スタッフから販売する写真集のチェックを受けるのですが、性器などのボカシが不十分だと判断されると、たとえ販売の準備が万端であっても、“発売NG”になることがあります。こうした悔しい思いをしたサークルを救済するべく誕生したのが、コスホリなのです。
コスホリは、セクシー女優やグラビアアイドル、有名コスプレイヤーの撮影を行っているカメラマンを中心に発足。コミケに比べて規制がゆるいですが、入場時に年齢確認をするので、発売NGになった写真集も、コスホリなら販売OKになることが多いです。むしろ、コスホリに参加するコスプレイヤーにとって、「コミケで発禁になっちゃった!」というのは、完全に“ウリ”なんですよね。
会場内でできるコスプレの規制もユルユルなため、肌色面積の広いお姉さんたちが大量発生します。「コスプレ写真集を買ってくれたら、エロい写真を撮影をしていいよ(ハート)」という内容のチケット配布、お客さん向けの撮影会を開催するチケット販売まで行われているので、必然的に、エロい衣装を着て撮影意欲を煽るコスプレイヤーが続出することになります。こうした仕組みにより、コスホリ会場は“半裸のお姉さん”であふれ返っているわけです。
私もコスホリに参加したことがありますが、お客さんやカメラマンさんの気を引こうとして、ほぼ全裸で紐みたいな服(と言えるのか?)を着ているお姉さんや、過激なポーズをとっているお姉さんなどがいて、見ていてちょっと切なくなることも。
コスプレイヤーはもちろん、本物のセクシー女優さんが気合の入った写真集を販売していたり、無名の女優さんが“自己表現”としてアートっぽいエロ写真を、駆け出しのモデルさんがフェチ系の写真集を売っていたりして、参加者のジャンルは多岐にわたります。お金が欲しいのか、売名行為なのか、承認欲求なのかわかりませんが、女性たちのさまざまな思いと、そんな気持ちはお構いなしに「エロいお姉さんでシコりに来ました!」といわんばかりの、イキイキとした男性参加者のギャップがなんともいえないイベントです。