『Mステ』1カ月ぶりに生放送再開の舞台裏――「売名と思われる」「感染リスクを排除しきれない」と大物が次々出演NG!?
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、各テレビ番組の収録も“自粛モード”が続く中、5月8日、テレビ朝日の音楽番組『ミュージックステーション』(以下『Mステ』)が約1カ月ぶりに生放送される。業界関係者いわく、「今回の放送は、番組サイドの熱意なくしては実現できなかった」という。
「タモリが司会を務める『Mステ』は、毎回さまざまなアーティストが生出演して歌唱する音楽番組ですが、4月3日に3時間スペシャルを生放送して以来、同17日と24日、5月1日は過去のVTRを編集したものを放送し、アーティストの生パフォーマンスはもちろん、タモリやサブMCの同局アナウンサー・並木万里菜の登場もありませんでした」(芸能ライター)
そんな中、8日は久々にタモリと並木アナが生出演し、小沢健二、ゴスペラーズ、スガシカオ、Superfly、XToshl、RADWIMPSがリモート出演するという。
「Superflyは、今の状況と向き合って生まれたという新曲を、RADWIMPSは『Mステ』のために書き下ろした楽曲をそれぞれ初披露すると発表されていますが、大半の出演者は撮影済みの歌唱シーンを、番組サイドに納品するという流れになっているそうです。実は、4月時点でこの形の生放送プランはあったというものの、なかなか実現に至らなかった。今回の放送は、番組スタッフの熱意と努力の賜物なんです」(テレビ局関係者)
なぜ同プランの実行までに時間がかかったのだろうか。
「番組としては、『ステイホームでも音楽を楽しんでもらいたい』というコンセプトで動いていたようですが、賛同してくれるアーティストがなかなか現れなかったそう。『この時期の出演は売名行為と思われる』『自宅以外で歌唱シーンを撮影するとなると、感染リスクを排除しきれない』といった理由で、特に大物アーティストの出演NGが相次いでいたといいます」(同)
若手や無名のアーティストを集めるのであれば、決して難しい話ではなかったというものの、それは『Mステ』のプライドが許さなかったようだ。
「あくまで番組側は『影響力のある人たちで第1弾をやりたかった』そうで、熱心に交渉を続けた結果、今回の出演者は全員“紅白出場アーティスト”で揃えられたのです。現在も第2弾、3弾へ向けて、着々と大物歌手との出演交渉を続けているそうです」(同)
第1弾の放送を見て、賛同してくれるアーティストが増える可能性も高いだろう。今後も『Mステ』の底力に期待したいところだ。