「キンプリ・平野に負けてる」ジャニーズ、YouTube連日公開でタレント再生数“差”くっきり……ファン懸念
昨年8月に開設された、ジャニーズ事務所の公式YouTubeチャンネル「Johnny’s official」。普段は出演番組のPRや、主にCDデビュー組のプロモーション動画を配信しているが、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、手洗い動画など続々と対策に関する有益な情報を発信中だ。木村拓哉やTOKIOメンバーといったベテラン勢から若手グループまでが動画を投稿してファンを喜ばせている一方、動画の再生回数にファンは一喜一憂しているようだ。
ジャニーズは、2年ほど前に社会貢献・支援活動をしていくプロジェクト「Johnny’s Smile Up! Project」を立ち上げ、実際にタレントが大規模災害の被災地に足を運ぶなど、さまざまなバックアップを行っている。その一環として、5月1日には「Smile Up! Project ~続けよう、僕らにできることを」と題した動画をYouTubeにアップ。Hey!Say!JUMP・山田涼介、Sexy Zone・中島健人、King&Prince・平野紫耀編をそれぞれ公開したが、一部ファンはその内容に加え、再生回数にも注目。数字を見ては一喜一憂しているようだ。
「山田、中島、平野は“グループの顔”とも言えるメンバーで、人気も高い3人です。しかし、5日午後8時現在の段階で、再生回数はもっとも後輩の平野が59万台、山田は37万台のところ、中島は22万台と、少々出遅れています。中島の場合は、『Smile Up! Project ~続けよう、僕らにできることを。~「最前線でウイルスと対峙する医師インタビュー」Sexy Zone 中島健人』という16分の動画も同日に配信されており、こちらは25万台。Sexy Zoneファンは若手の平野、先輩の山田に再生数で負けていることがショックだったのか、『再生回数の差が如実に出てる……ケンティーのために動画を再生しよう!』『圧倒的に再生回数が少ない。無料なんだからSexy Zoneファンは全員見ようよ』『平野に負けてる! 頑張ってケンティーの再生回数伸ばさなきゃ』と、奮起しています」(ジャニーズに詳しい記者)
中島の数字に貢献しようとするファンとは対照的に、「なぜこの動画の再生回数を気にしているのか、わからない。再生回数ばかり気にするのはイタいよ」「ケンティーだけ再生回数が少ないってツイートを見かけるけど、健人くんだけ動画が2本あるし、当然だと思う」「2本の再生回数を足せば、山田くんと変わらないし、心配しなくていい」「数字ばかり気にする人は、ケンティーたちがなんのために動画を出してるのか、理解していないのでは?」といった声も。本来は新型コロナウイルス関連の情報を届けるための動画であって、視聴数を競い合う企画ではないと疑問を抱いたのだろう。
一方で、YouTubeの再生回数はファンだけでなく、タレント自身も注視している模様。4月29日、NEWS・増田貴久のメイン動画「Smile Up ! Project ~『戀』歌います~ 増田貴久」が投稿されたところ、本人は公式携帯サイト・Johnny’s webの個人連載「増田貴久の○○」(5月1日更新)で、視聴者の反応に言及。動画ページ内にコメント欄がある点に触れ、「全部見たよ。みんなのコメント見てて涙出たよ」と明かし、海外ファンからのメッセージも読んだと報告した。そして、最後には「動画の再生回数出るじゃん…? ぜ、全然気にしてない!!!!!w」「ファンのみんな! 頑張って!w 笑笑」と、「笑」の文字を含めてやんわりと協力を求めたのだった。
多くの増田ファンは「まっすーが再生回数を気にして煽ってきたから、何回もリピート再生してる!」「まっすーがYouTubeの再生回数を気にしてるから伸ばさないと!」とやる気を起こしているものの、「こういう趣旨のプロジェクトまで再生回数を競わなきゃいけないのか……」「本人も再生回数を気にする世の中なのね……再生回数のために視聴してるわけじゃない。再生するのが義務みたいになるのがイヤだな」と、わずかに否定的なコメントが見受けられる。とはいえ、呼びかけた効果なのか、再生回数は70万台と、順調に伸びていた。
「ジャニーズとYouTubeといえば、2018年3月に事務所初となるチャンネル『ジャニーズJr.チャンネル』が誕生し、大きな話題になりました。『ヘッダー』と呼ばれるチャンネルトップページの画像はグループの動画再生回数に応じて変わると言われており、Jr.ファンの間では、ヘッダー獲得をめぐる再生回数の競い合いが日常茶飯事に。同一端末やアカウントからは視聴しない……など、再生回数がカウントされる方法で繰り返し視聴して数字を稼いでいるようで、他グループとの争いに疲弊するファンも出ています。そんな中、今回の『Smile Up! Project』シリーズ動画によって、デビュー組のファンにまで同様の事態が発生することに。数字がオープンになっているからこそ、対抗したくなるのかもしれませんね」(同)
このほか、1日公開の「Smile Up ! Project ~バタまご丼作ってみた~ 松岡昌宏」は45万台を記録するなど、動画内容でさまざまな方向性が示されると、熱心なファン以外の視聴者にも需要がある様子。素晴らしい試みだけに、中島らの動画も純粋に内容が評価され、再生回数が上昇していくことを期待したい。