コラム
ママ友グループLINEから

ママ友LINEグループで「学習格差」に落ち込む! 私立小ママの発言に「不安」を抱いたワケ

2020/04/26 18:00
池守りぜね(ライター)

 理恵子さん(仮名)は、都内にある小学校に6歳になる男児を通わせている。今年の4月に公立小学校に入学したばかりだが、入学式以降は、ほぼ自宅待機となっているそうだ。

「新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、入学式は校庭で、通常の式を短縮した形で執り行われました。出席者はマスクを着用し、保護者同士の席も離れていたため、ほとんど交流はありませんでしたね。その後、すぐに緊急事態宣言が発令されたため、5月6日まで休校に……。今後どうなるかまったくわからず、とても不安です」

 小学校から自宅学習用のプリントが配られたり、担任の先生から定期的に連絡があったりするというが、休校中の対応は学校によってまちまちだそうだ。

「幼稚園で一緒だったママ友と、休校中はどのように過ごしているか、LINEのグループチャットで情報交換をしています。子どもが私立小学校に入学したママからは、オンライン授業が行われていると聞きました……。なんでも『タブレットの画面に先生の顔が映るだけで、子どもも笑顔になるよ』と。こちらは正直、先生とは入学式で顔を合わせただけなので、はっきりと顔が思い出せないほど。コロナが心配なので休校措置はありがたいですが、私立小のママの話を聞くと、うちの小学校は家庭に勉強を任せすぎだと思ってしまい、気分が落ち込みましたよ」

 まだ「個人情報保護」の意識がなかった時代には、入学時などに生徒たちの住所や電話番号が記載された名簿が配られていたが、今はクラス分けも掲示のみとあって、横のつながりが希薄だという。

「数少ない同じ小学校のママ数人でLINEグループを作っています。そのママから、小学校のホームページに課題がアップされていると教えてもらい、助かりました。政府も初めての事態なのでしょうがないのかもしれないですが、家庭によって自宅学習の内容が異なっているので、このままでは登校が始まってから、子どもたちの間で、できることとできないことの差が出てしまいそうで心配です」

 このように、ママ友グループ内では、休校措置の間の自宅学習をどう行えばよいのか、話題になっているという。特に低学年の子どもを持つママたちにとっては、学習の遅れというよりも、「学校が始まるまでに、読み書き、数の数え方、時計の読み方など、どこまでできるようになっていればよいのか」が不安の種になっているようだ。

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