コラム
女のための有名人深読み週報

フジモンこと藤本敏史が、離婚で失ったモノ……木下優樹菜は「水戸黄門の印籠」だった?

2020/04/16 21:00
仁科友里(ライター)

 そんなフジモンが4月12日、インスタを始めた。フジモン本人が新しく立ち上げたものではなく、優樹菜が「嫁が旦那フジモンを載せていくだけのアカウント」として使っていたものを、引き継いだのだという。フジモンが「元嫁からこのアカウントを引き継いで初めてのSNSやってみまーす」とプロフィール欄に書いたことで、「円満アピール」「偽装離婚」という声がネットで上がっているようだ。

 離婚しても「優樹菜が撮ったフジモンの写真」がアップされるなら、円満アピールや偽装離婚と言われるかもしれないが、実際はそうではないようだ。では、なぜわざわざ、別れた妻のアカウントを使うのかというと、妻のアカウントについていたフォロワーを引き継ぎたかったからではないだろうか。

 バラエティ番組で、タレントを紹介するとき「SNSのフォロワーは○人」と言うように、現代ではフォロワー数を人気のバロメーターとみなす傾向がある。企業もフォロワーが多い人を宣伝に登用したりするので、人気商売の人にとって、フォロワー数は重要な商売道具であると言えるだろう。

 優樹菜がフジモンの写真を載せていくだけのアカウントをフォローしたり、「いいね!」をしてくれた人は、自分を評価してくれるファンなはずだから、引き継がない手はないー。もし、フジモンがそう思ったとしたら、それは見当違いではないだろうか。

 フォロワーは「優樹菜の夫」もしくは「結婚しても、ずっと妻に優しい仲良し円満夫婦の夫」が見たいのだと思う。過去の投稿を見ると、フジモン単体の写真よりも、優樹菜と一緒のの写真ほうが、「いいね!」数のケタは1桁増える。となると、離婚して優樹菜とフジモンが無関係になれば、フジモンはフォローしたい対象からはずれるだろう。それに、優樹菜の人気が低下すればフォロワーは減ると言える。

 15年1月11日放送のラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)で、有吉がフジモンを「貧乏だから、餅も買えないだろうから、1万円くらい早めのお年玉でもやろうか?」とイジったところ、「俺の嫁、誰だと思ってんねん! 木下優樹菜やぞ!」と返されたことを明かしていたが、水戸黄門の印籠のような妻はもういない。

 金銭的に頼りにすることもできないし、家族ネタで仕事を取ることもできない。これまで優樹菜から受けてきた有形無形の恩恵を、フジモンはひしひしと感じているのかもしれない。

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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最終更新:2020/04/16 21:00
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