『幽遊白書』幽助役の声優・佐々木望、東大法学部卒業! 「キレ者」「天狗にならない」業界関係者の評判は
アニメ『幽遊白書』(フジテレビ系)の浦飯幽助役などで知られる声優の佐々木望が3月28日に、自身のTwitterで、今年3月に東京大学法学部を卒業したことを発表した。
発表と同じ日に開設されたサイト「佐々木望の東大Days」でのインタビュー記事によると、佐々木は2013年に東大へ入学。東大へ通うことは「私的な領域のもの」として公表せずに、声優の仕事と両立しながら今年無事に卒業したという。
インタビューでは、佐々木が東大を志した経緯も語られている。 約20年前、声帯炎になり、あらためて発声と演技を学び直した際、関連する洋書を読むようになったことで、これまでも「好きだった」という英語の学習に力を入れるように。英検1級と全国通訳案内士(英語)の試験に合格し、その後「もっと学びたい」という気持ちが高まって、東大を目指すことにしたという。
佐々木の東大法学部卒業の発表を受け、ネット上は「すごすぎる」「そんな賢い人だったなんて!」と驚きの声が続出。また声優業界でも、佐々木の思わぬ報告に、祝福の声が上がっているという。ある声優業界関係者は、佐々木の「キレ者ぶり」を次のように語る。
「声優が加入している『協同組合日本俳優連合』が会報を定期発行しているのですが、今から10年以上前に、声優数人へのインタビューが掲載され、佐々木さんも参加していました。『今後、声優業界はどのようになるか?』との問いに、みんな楽観視したことを言っていたのですが、佐々木さんは、機械に声優の仕事を取られるようになるのではといった回答をしていたと記憶しています。当時からAIの出現を冷静に予測していたんです」(声優業界関係者)
事実、現在では徐々にAIが「声の仕事」をする場面が増えてきている。誰も予想しなかった未来を佐々木はピタリと当てたのだ。
また、別の声優業界関係者は、「佐々木さんは頭がいいだけでなく、人間性も素晴らしい人」と絶賛する。
「昔から、英語を独学で学んでいるという話は聞いていましたが、まさか東大に合格、卒業するとは夢にも思いませんでしたね。彼は物静かな人柄で、昔から『人間力』が高かった。20代の頃に、人気アニメなどに起用されてトントン拍子で売れ始め、1989年には、『鎧伝サムライトルーパー』(テレビ朝日系)の男性声優5人組で結成された『NG5』のメンバーになり、若い女性ファンから圧倒的な人気がありました。メンバーの中には、売れない声優やスタッフなどに横柄な態度を取るようになった者もいますが、彼だけは浮かれたり天狗になったりせずに、誰に対しても以前と同じように接していましたよ」(同)
持ち前の安定した演技力に加え、東大での学びを経て、声優としての幅を広げたに違いない佐々木。今後の活躍に期待したい。