カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「ar」4月号

「ar」トリンドル玲奈の唐突な「尻出し」が、イメチェン特集号に掲載された意味

2020/04/04 19:00
島本有紀子(ライター)

 今月号では、タレントのトリンドル玲奈が初登場し、メイク企画「いきなりキューシンガオ」でモデルを務めています。最近は『テラスハウス』(Netflix)でしか見かけない印象のトリンドルがなぜ? と不思議に思ったのですが、同誌いわく、今はトリンドルのような“求心顔”が流行中とのこと。

 メイクの企画でありながら、トリンドルは肌着風タンクトップ姿や、薄ピンク色のスパッツ姿などのオシャレ系エロ写真を撮られていて、その中の1枚、超ショートの白パンツをはいたカットでは、お尻がぷりんとはみ出しています。顔よりお尻のほうが圧倒的に求心してきます。意外で唐突なトリンドルのお尻に、少々面食らいましたが、これが彼女なりのイメチェン(今月号のテーマ)なのだと受け止めました。

編集部の自画自賛がスゴイ

 ときどき内輪ノリの激しい「ar」ですが、今月号ではそれが極まった企画「私たち、『『『ar編集部です!!』』』」がありました。実はこれ、さまざまなイケイケ企業を取材してきた連載「arガール的大人の社会科見学」の最終回で、自分たちの編集部紹介をしています。

 編集部員による編集部員紹介が“自画自賛”の嵐で、このような編集部だから最強にポジティブな「ar」が出来上がるのだなぁという感慨にふけりました。

 例えば「モデル体型、生粋のおしゃれ好き、話術も巧みなアイディア女王」「ラフも机も超キレイ、おまけに毎日着てる服が超可愛い」「可愛すぎて社内中の老若男女から寵愛を受けている」など。こんなに褒められる人生、単純にうらやましい。

 また個人的には、ここ最近感じていた「ar名物、謎のハイテンションワードの勢いが落ちてきているのではないか?」という疑問も、このページで解決されました。数々の名キャッチ「おしゃH顔」「瞳ギッシュ!」「ドメス」などを生み出していた編集部員さんが、育休に入っていたそうです。その方が、この4月から復帰されるとのこと。謎ハイテンションワードの復活、今から楽しみです。

島本有紀子(ライター)

女性ファッション誌ウォッチャー。ファッションページから読み物ページまでチェックし、その女性誌の特性や読者像を想像するのが趣味。サイゾーウーマンでは、「ar」(主婦と生活社)と「Domani」(小学館)レビューを担当していた。

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最終更新:2020/04/04 19:00
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