7,980円の「ZARA」では物足りず!? 買い物狂い、ハイブランド「FOXEY」でコーヒーを出されてメロメロになる
――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。
あるとき、あまりにも金がないので、洋服代をケチろうと考えたんですよ。ファッション系YouTuberの動画を見ていると、大体、ZARAかGUかユニクロの購入品紹介なので、試しにZARAのお店に行ってみようかと出かけてみたんです。
日曜日の昼間。店に入ると、特におしゃれさんでもない私は、入り口に呆然と立ち尽くしボッ立ちになりました。
「え……、どこから見て行けばいいの……?」
店の中は人、人、人。そして商品、商品、商品……。売り場も広いし、どこから見たらいいのかわからん!! とりあえず、クールな顔でマネキンが着ているものを見つめてみました。
「ジャケット7,980円。おお、ジャケットにしては安い……。でも、試着室はどこ……?」
ジャケットを羽織ってみたいものの、試着室がどこかわかりません。店員さんが近寄ってきてくれる気配はまったくないし……。10分くらい、ジャケットを持って店内をウロウロしましたが、ついに試着室を見つけることができず、私はまた呆然としました。
「なんて、大変なんだ、ZARAという店は。品物は豊富だし安いけど、試着室が1つもないとは……ええい、仕方あるまい」
観念して、その場でコートを脱ぎ、片手にコートを持って足でバッグを挟んで、私はジャケットを羽織ってみました。ゼイゼイ……、ちょっと大きいかな……。もう1個小さいのにしないとだめかもしれない……。よし、片手で元に戻して、次のジャケットを……。
そのときでした。後ろからZARAの店員さんが登場。
「あ、試着室はお2階にありますので、どうぞそちらをお使いください!」
に、2階だあ~~~!?!?!? どうりで試着室がないわけだわ……。鏡を前にひとりファッションショーをやっている人間なんて私しかいないわけだ……。恥ずかしくなって慌ててジャケットを元に戻しました。
その後、スキニーパンツを手に2階の試着室に入ったのですが、微妙にサイズが合わなくて、またもやパンツ1丁で悩む私……。また服を着て1階まで降りて、違うサイズのスキニーパンツを手にここに戻ってこなきゃいけないのか……。最初から何サイズも持って来ればよかったのね……。
「めちゃくちゃ欲しい!」と思うくらい一目ぼれしたパンツなら、それくらいの労力はいとわないのですが、いま手にしているパンツは可もなく不可もない商品……(ZARAさんすいません)。結局、めんどくさくなって店を出ました。
あぁ……。長らくファストファッションのお店に入っていなかったけど、ああいう店って全部自分でやらなきゃならないんだなぁ……。服を選ぶのも自分だし、試着室に持っていくのも自分。買うか買わないか決めるのも自分。うーん、流されやすい私には『似合ってますよ、お客様!』の声が欲しいんだよなぁ……。