「トランプがAロッドに新型コロナ対策の相談」はフェイクニュース!? 米ABC局が“情報操作”と大バッシング
ステロイド使用を認めた後も「自分のキャリアと名声を奪おうとした」と逆ギレしてメジャーリーグ機構を提訴するなど、“メジャー最大のヒール”として大バッシングされるように。14年1月にステロイド使用で同年の全試合出場停止処分を受け、15年に復帰したものの、16年には成績不振で実質クビという形で現役を引退した。
このように悪者扱いされていたアレックスだが、引退後に米スポーツ専門チャンネル「ESPN」や「FOX」局の解説者・キャスターを務めるようになると、「怖い顔だけどおもしろい」「紳士的」と好感度がアップ。18年にはヤンキースのGM特別アドバイザーに就任し、歌手・女優のジェニファー・ロペスとの交際発覚後は「ジェニファーに尽くす、ダンディーなおじさん」と認知された。最近では「TikTokにジェニファーとの動画を連投している幸せそうなおじさん」として若い層からも人気を得ている。
推定総資産3億5,000万ドル(約375億円)のアレックスは、「最もリッチな元/現MLBプレイヤー」1位にランキングされている富豪。実業家としても活躍しており、好感度が上がったせいか、トランプ大統領も彼を見直したよう。19年1月に大統領が所有するゴルフ場で開催された、ヤンキースのオーナーの名が付いたゴルフ大会で仲良く会話していたと報道されている。大統領は「きみはなかなかいい仕事をしてるねぇ」と評価し、アレックスもゴルフ場の素晴らしさを「数多くあるあなたの最高傑作のひとつだ」と褒めたたえていたと伝えられた。
今回のABC関係者のツイートにも、一部のネット民からは「ニューヨーカー、金持ち、実業家という共通点のある友達だからじゃない?」「Aロッドは、根は真面目だし。斬新なアイデアが得られると思ったのかも」と好意的な声が上がっていた。
しかし、翌28日になると、トランプ大統領はTwitterでこの報道を「またまたフェイクニュースだよ!」と否定。ネット上では、「この国のジャーナリストって本当に腐ってるよね」とABCやメディアに対する大バッシングが巻き起こり、「トランプ大統領のイメージダウンを狙ったフェイクニュースを流したら逆効果だって、いつになったら学ぶのかね」などと、“大統領選に向けたメディアの情報操作”と嫌悪感をあらわにする者が続出している。
アレックスは、今回の騒ぎについてはまだコメントしていないが、Twitterには、不要不急の外出規制をされている国民に向けた「生活ペースを落として、家族と一緒に時間を過ごすことがいかに大切かと気づかせてくれる、よい機会だと思おう。家族みんなでボードゲームをしたり、TikTokで恥をかいたり、料理したり、おしゃれをしたり」というアドバイスを投稿。「どんだけTikTok好きなの!?」と、あきれられている。