GENERATIONS・片寄涼太、中国で「桁違いの大ブレーク」! ジャニーズ足元及ばぬ絶大人気の実情
GENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太が現在、中国で爆発的な人気を誇っている。GENERATIONSといえば、昨年『NHK紅白歌合戦』に初出場し、5大ドーム公演を成功させるなど、日本でも人気のグループ。ただ、正直中国での片寄の人気は日本の比ではないのだ。
その証拠に、現在、片寄の中国版ツイッター・Weiboフォロワーは約270万。現地での知名度が元々高く、長年ドラマなどで活躍している木村拓哉のフォロワーが約191万人ということを考えると、片寄の中国人気が相当なものであるのがわかる。中国ではジャニーズよりも片寄涼太に需要があるということだ。
片寄のブレイクのきっかけは、2017年の出演ドラマ・映画『兄に愛されすぎて困ってます』が大ヒット。日本ではそこまで話題にならなかった作品だけに、このブレイクスルーは誰も予想できなかっただろう。その後、片寄は中国の雑誌の表紙を飾ったり、ファンミーティングを開催したりと、破竹の勢いでファンを増やし続けた。さらに、Weiboで活躍するアカウントを表彰するアワード「WEIBO Account Festival in Japan 2018」では「年間人気アーティスト賞」を受賞。初めて声優を務めたアニメ作品『きみと、波にのれたら』は19年の「上海映画祭」で最優秀アニメ賞を受賞するなど、中国メディアからも大きな信頼を得ているようだ。日本では12月に公開された映画『午前0時キスしに来てよ』の中国での公開は未定となっているが、すでにWeiboの映画紹介ページには多くのファンたちがこぞって「まだ見てないけど絶対面白い!」と書き込む熱狂ぶりを見せている。
そんな片寄は、20年1月31日放送の『A-Studio』(TBS)にて、中国のファンから星をプレゼントされたと明かしている。実際に星を所有することは現在不可能なので、星の名前を「片寄涼太」と名付けてもらった、ということだそうだが、だとしても並大抵の熱量でできることではない。その他にもファンが費用を出し合い、米ニューヨークに位置するタイムズスクエアや上海の繁華街に設置されている屋外ビジョンに誕生日のお祝い広告を掲出するなど、桁違いの愛情を一身に受けている状態だ。
しかし、彼の絶大な中国人気は、単にルックスや出演作品のヒットからくるものではない。中国での人気が上昇すると、片寄はすぐにWeiboを開設し、動画で中国語を披露。その後、日本語のみならず中国語を交えた投稿をコンスタントにアップしていたのである。日本語や英語のみで更新を行う芸能人が多数いる中、率先して中国語に挑んでくれる片寄の姿が現地のファンたちを何より喜ばせているのだ。
また、新型コロナウイルスの影響で武漢が都市封鎖を行った1月24日、片寄はすぐにファンに向けた動画を公開した。映像では新年の挨拶と同時に「体に気を付けて」とコメントし、ファンを思いやる一面を見せている。1月24日と言えば、旧正月のお祭りムードに暗雲が立ち込め、中国全土でじんわりと不安が広がっていた最中だ。そんな中、日本人としていち早く気遣いを見せたことでネットユーザーの好感度もさらに上昇したようだ。
「絶対に感染予防をして、健康に気を付けてくださいね」という一文に胸を打たれたファンも多く、この投稿には3万5000を超える「いいね!」がつけられたほか、「片寄くん、貴方は優しすぎる。そちらも気を付けてね」「気遣いありがとう!私たちも頑張るから、片片(ぺんぺん:片寄の中国でのあだ名)も体には気を付けて!」「涙が出てきちゃったよ。ありがとう!」といった熱いコメントが殺到した。彼のこういった海外ファンへの愛情深い対応が、中国女子の心をつかんで離さないのだろう。まさに「ファンに愛されすぎて困ってます」状態ではないだろうか。
今、中国進出を目論む日本の芸能人は多いと聞く。前述した木村拓哉が所属するジャニーズ事務所も、中国の動画サイト「bilibili」で公式アカウントを開設したとか。しかし、動画をただ上げるだけではきっと中国人の心はつかめない。片寄のような「気遣いができる」という気質がまず必要だ。そして、中国語への積極的な挑戦、さらには国の文化や人々への心からの思いやりがなければ、成功を収めることはできないだろう。