ウディ・アレンの自叙伝が急きょ発売! 性的虐待疑惑や、35歳年下の妻への思いをつづる
なお、スン・イーとは愛情を確かめ合うために結婚したのではなく、「金銭的な理由」からとのこと。「私は彼女よりうんと年上だから、余命宣告を受けて短期間で死んでしまう可能性が高い。その時、遺産相続がスムーズにいくように結婚した。私が持つすべてを彼女に受け継いでもらうために」とつづっている。
ミアはウディと別れた直後の96年、彼と迎えた養女ディランが7歳の時に、「ウディから性的虐待を受けたと言っている」と警察に通報。警察は調査したものの、訴訟には至らなかった。ミアとウディのもう1人の養子モーゼは14年、米芸能誌「People」に、「性的虐待は起きてない。ミアがウディに復讐するための作り話」と激白しており、ディランはミアに洗脳され、性的虐待を受けたと思い込んでいるだけで、実際にはそんなことはなかったと証言している。
ウディは自叙伝で、ディランへの性的虐待疑惑を改めて否定。「ディランに手を出したことは一度たりともない」「虐待していると誤解されるようなことすらしていない」と断言。「初めから終わりまで、でっち上げた作り話でしかなかったんだよ」と主張している。
ディランが今も言い続けている“1992年8月にコネチカットの家で起きた性的虐待”についても、「部屋の中には、たくさんの人がいた。みんなでまったりとテレビを見ていたんだ。私の座る場所はなく、床の上に座った。ソファに寄りかかった時に、頭がディランの膝に当たっていたかもしれない」と認めたうえで、「でもそれは不適切なことではない。不適切なことなどしていない」と断言している。
ディランと絶縁状態にあることについては、「彼女を大切に育ててきた年月が失われてしまった。私の人生において最も悲しいことである」と嘆き、「もし、ディランがモーゼのように、スン・イーと私に連絡をくれたらなら、両手を広げて大歓迎する。今のところ、夢でしかないが」と、ディランへは変わらぬ愛情を持ち続けているよう。
世間からのバッシングにあまり反応しないことについては、「悪意に満ちた無意味な宇宙において、この虚偽告発はあまりにもちっぽけすぎる」ため気にならず、また「人間嫌いが幸いし」傷ついてもいないと告白。「まったく、人々は本当に私の考えを裏切らないもんだ」と、ウディ節を炸裂させている。
ゲリラ的なウディの自叙伝発売に対して、ネット上は賛否両論。「売ればいい。私は買わないし読まない」といった意見、Kindle版が約15ドルで購入できることから「新型コロナウイルス感染拡大で外出禁止になって暇だから、読んでみようかな」といった意見も多く上がっている。
この自叙伝だが、冒頭で「最高のスン・イーに捧げる」と記しており、「自分の言いなりにしているつもりが、いつの間にか自分が彼女の言いなりになっていた」と、のろけている。スン・イーとラブラブであることをアピールしているウディだが、84歳と高齢。新型コロナウイルス感染症の患者数が激増しているニューヨーク市に住んでいるため、健康状態も心配されている。