ウディ・アレンの自叙伝が急きょ発売! 性的虐待疑惑や、35歳年下の妻への思いをつづる
既報の通り、元パートナーである女優ミア・ファローとの養女への性的虐待疑惑が問題視され、4月7日の発売が中止されてしまった米映画界の巨匠ウディ・アレンの自叙伝。
米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、この自叙伝は昨年、大手出版社4社に売り込まれたものの、「#MeToo」運動が盛んであることから出版は難しいと断られたと報道。今回、社員の猛反発を受けて発売中止を決断した大手出版社アシェット・ブック・グループ傘下の「グランド・セントラル・パブリッシング」が最後の望みだったため、お蔵入りしてしまうのかとファンを落胆させた。
そんなウディの自叙伝『Apropos of Nothing(突然だけど)』が、3月23日に突然発売されたのだ。
発売したのは、スカイフォース出版社傘下の「アーケード・パブリッシング」で、同社は米AP通信を通して「ウディのブルックリンでの幼少期時代から、映画、劇場、テレビ、出版物、スタンドアップ・コメディで名声を得る過程や、家族や友人との関係についても記した回想録だ」と説明。発売を諦めかけていたファンを大喜びさせている。
ウディは自叙伝の中で、ミアのことを「明るく、美しく、演技力があり、絵心もあり、音楽も嗜みながら、7人の子どもを育てている女性。彼女たちとの生活にシットコムのようなおもしろさを感じてしまい、いつの間にか関係を持つようになってしまった」と回想。幸せな時を一緒に過ごしていたものの、息子ローナン・ファローが誕生した1987年以降は徐々に関係が冷えていき、ウディがミアの養女スン・イーと付き合い始めた頃には実質的には別れていたと主張。
97年12月にイタリア・ヴェネツィアでこぢんまりとした結婚式を挙げた、35歳年下のスン・イーとの交際については、「関係を持ち始めた頃、我々は完全に欲望に支配されていた……互いの体に、常に触れ合っていた」と、肉体的に激しく求め合うような関係だったことを赤裸々に告白。ミアは、ウディの自宅でスン・イーのヌード写真を見つけたことで2人の関係を知ったと伝えられているが、セックスありきの関係だったのなら納得だ。ウディも「盛り上がっていたから、エロティックな写真を撮ろうという話になってね。カメラがうまく使えるか自信がなかったけど、興奮するような写真が撮れた。あとはみなさんタブロイドで読んだでしょう」とつづっている。
スン・イーのヌード写真を発見した時のミアの気持ちについては、「ショックを受けただろう。うろたえただろう。激怒しただろう。理解できる。もっともな反応だと思う」と受け止めたものの、スン・イーと愛し合う仲になったことは後悔していないと断言。彼女との交際が発覚してからというもの、「苦難の連続に見舞われ、至るところで中傷されるようになった。『こういう結果になると予想できなかったのか?』『スン・イーとこうならなければよかったと思わないか?』とも質問される」ようになったが、「私の答えはいつも同じ。(過去に戻れたとしても)迷うことなく絶対に同じことをする」と、彼女への揺るぎない愛を明かした。