駆け足で終わった感……

『テセウスの船』最終回19.6%で有終の美も、「最高のドラマ」「伏線回収できてない」と不満噴出

2020/03/23 20:15
サイゾーウーマン編集部
『テセウスの船』最終回19.6%で有終の美も、「最高のドラマ」「伏線回収できてない」と不満噴出の画像1
ドラマ『テセウスの船』(TBS系)公式サイトより

 竹内涼真が主演を務めたTBSの日曜劇場『テセウスの船』の最終回が3月22日に放送され、平均視聴率19.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回の14.9%から4.7ポイントと大幅アップし有終の美を飾ったが、黒幕の正体&結末に、ネット上では「最高のドラマ」「伏線回収できてない」と賛否の声が上がっている。

 同作は、31年前の平成元年に起こった「音臼小無差別殺人事件」の犯人として逮捕された佐野文吾(鈴木亮平)を父に持つ田村心(竹内涼真)が、事件直前にタイムスリップし、事件の真相を探っていくという本格ミステリー。東元俊哉氏の同名漫画(講談社)が原作になっている。

「第9話までに、心の姉である鈴(白鳥玉季)の同級生で、小学生の加藤みきお(柴崎楓雅)が事件に関わっており、共犯者がいることがわかっていました。最終回を前に、ネット上では黒幕は誰なのか“考察合戦”が白熱。そんな中、最終回でその人物は、村の名士の息子である田中正志(霜降り明星・せいや)だったことが判明し、『お前だったのか!』『まさかの黒幕』と大きな反響を集めていました」(芸能ライター)

 しかし、ドラマ前半で退場した金丸刑事(ユースケ・サンタマリア)や新聞配達員の翼(竜星涼)らを殺したのがはっきりと描かれず、ネット上には「モヤモヤが残る」「伏線張りすぎて回収できてないじゃん」との不満も噴出していた。

「また、数十年後の未来の佐野家は幸せに暮らしつつも、心が2度過去にタイムスリップして事件発生を食い止め、父の冤罪を晴らしたという事実を知っているのは文吾だけというラストには、『切ない』という声とともに、『家族みんな幸せになってよかった』『素敵なラストだった』との声が多く上がっていました」(同)


 そんな中で、成長した心の姉・鈴(貫地谷しほり)の姿には、「整形したんじゃなかった?」と疑問視する視聴者が多かった様子。というのも、心は一度、過去から現在に戻ってきた際に、“殺人犯の娘だという正体を隠すため”に整形して顔を変えた姉と会っているからだ。

「これについて、ドラマの公式Twitterアカウントは、『テセウスの船 最終回の秘密……最後の鈴、皆さん気づきましたか。#貫地谷しほり さんのインスタにその答えが』とツイート。貫地谷は、過去の顔とラストの顔写真や動画を投稿しており、ネットユーザーは『ほくろが違う』『鼻が微妙に違う』と反応していましたが、『正体を隠すはずの整形どころか、ただのプチ整形』と、整形の“甘さ”を指摘する視聴者も。一方、ラストシーンでは、ハライチ・澤部佑が成長した心の兄・慎吾として初登場したのですが『弟のほうが整形してるじゃん』『何が一番びっくりしたって、あの可愛い弟が澤部になってたことだよ』と、違う意味で大きな反響を集めていました」(同)

 なお、動画配信サイト・Paraviでは現在、『テセウスの船 完全ネタバレ!犯人の日記大公開』を配信しており、視聴者したユーザーによると、「これで全て伏線が回収されてる」「見たほうがいい」と満足度の高い仕上がりになっている模様。

 まさかの結末には賛否あるにせよ、19.6%の高視聴率を獲得した『テセウスの船』は、TBSはもちろん、主演を務めた竹内の俳優活動にも大きく影響する代表作になったことは違いないだろう。

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最終更新:2020/03/23 20:15
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地上波できれいに伏線回収させてほしかった