『M 愛すべき人がいて』は『奪い愛、冬』の二番煎じ? 「SNSウケ狙いのコント仕立て」と関係者
浜崎あゆみの自伝的小説、『M 愛すべき人がいて』(幻冬舎、以下『M』)を原作に制作される同名ドラマ(テレビ朝日系)。主人公・アユを演じる安斉かれん、相手役・マサを演じる三浦翔平に加え、マサの秘書役に田中みな実、さらに高橋克典、高嶋政伸、白濱亜嵐(GENERATIONS/EXILE)といった追加キャストが発表された。
昨年の夏に刊行され大ヒットを飛ばした浜崎の自伝的小説が原作ともあり、放送前から話題にはなっているものの、どうやら「あの作品」の二番煎じになりそうだとテレビ関係者は語る。
「テレビ朝日が制作し、ゼネラルプロデューサーは横地郁英、脚本は鈴木おさむが務め、三浦翔平がメインの役を演じる。この布陣、実は同局で2017年に放送した『奪い愛、冬』(以下、『奪い愛』)と全く同じなんですよね。『奪い愛』は金曜ナイトドラマ(23時台)枠ということもあり、予算もあまりかかっていなかったんですが、回を増すごとに波乱万丈なストーリーが話題を呼び、視聴率も初回6.6%から最終回には8.0%まで上昇。昨年末には2夜にわたりイッキ見再放送されるほどの人気ぶりで、結果的にかなりコスパが良いドラマだったと、業界内でも評判でした」(キー局ドラマ制作部社員)
『奪い愛』は倉科カナ演じる主人公を中心に、4人の男女が織りなすドロドロの愛憎劇。往年の昼ドラのようなストーリー展開だったが、特に主人公の元彼(大谷亮平)の妻役を演じた水野美紀が怪演し、その狂気すら感じる芝居と過剰すぎるセリフがSNS上で大きく話題を呼んだ。
「『奪い愛』は実際コントみたいなドラマで、さすが鈴木おさむの脚本といった感じ。水野美紀のエキセントリックなセリフや表情のスクリーンショットがSNS上で広く拡散されると、そこから回を重ねるごとに盛り上がっていった印象です。制作サイドもこれに味をしめたんじゃないですか。『M』も『奪い愛』メソッドで、過剰な演出やセリフを畳み掛け、SNS上で人気を得ようっていう魂胆が見えるんですよ。特に田中みな実に、『奪い愛』でいう水野美紀のような“バズり”を期待しているに違いありません。だって彼女がポスタービジュアルでつけてる謎の眼帯、どう見てもコントじゃないですか(笑)。真面目にあゆの生涯を描くというよりは、ネタ化して反響を集めようという腹づもりなんでしょう」(前出のドラマ制作部社員)
果たして『奪い愛』に続く”二匹目のどじょう”となるのか? 「あゆの自伝」は壮大なコントドラマとして視聴者を釘付けにするかもしれない。