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【管理栄養士が厳選「ズボラ飯」のススメ】
【ガスト】ファミレスひとり飲み「ベスト5」メニューを発表! 管理栄養士が徹底解説
2020/03/13 21:00
――鶏肉メニュー以外でも、おすすめはありますか?
川村 ちょっと脂質が気になりますが、「広島産カキフライ」も、おつまみにはいいでしょう。カキには亜鉛が多く含まれているのですが、これはアルコールを摂取すると消耗してしまう栄養素です。なので、不足しないように食べ物で補うことをおすすめします。また、亜鉛はビタミンCと一緒に摂取することで吸収率が上がりますので、カキフライにはレモンを搾って食べるのがいいでしょう。
――では逆に、おつまみで選ばないほうがいいメニューは、どんなものですか?
川村 これは「山盛りポテトフライ」ですね……。食べ応えがあり、塩加減もよくおいしいのですが、ポテトフライは脂質や炭水化物がメインの栄養素で、ビタミンやミネラルなども少ないです。カロリーも1皿で730kcalもありますから、どうしても食べたいならひとり飲みのときではなく、何人かで分けて楽しむ程度がよいでしょう。
あとは、組み合わせも重要です。たとえば、ハンバーグや唐揚げなど脂質の多いメニューばかりでは、飽和脂肪酸や塩分が過剰となり、食物繊維やビタミン・ミネラルが不足してしまいます。サラダをプラスするなど工夫して、常にトータル的なバランスを整えるよう意識しましょう。
次回……ファミレス飲みの“超穴場”を発見!? 「ジョナサン」メニューベスト3!
(文:佐藤真琴)
■川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム/WEBサイト:「酒好きの食育」
最終更新:2020/03/13 21:06