ママ友LINEグループ内で「既読スルー」の仕打ち! 「小学校お受験」失敗ママの憂鬱
美沙さん(仮名)は、保活激戦区にある認可保育園に6歳になる男児を通わせている。保活の際には、「入れるところならどこでも」と言って、申請書の希望園の欄を全て埋めたという。
「第3希望として出した園なら入れると通知が来ました。うちから1駅分ある場所で、交通手段は自転車しかなかったので悩んだのですが、入園を決めました」
このように、幼稚園とは違い、認可保育園は希望通りの園に入園するのは難しい。
「転園しようにも空きができず、息子も友達ができたため、結局6年間をそこの保育園で過ごしました。ママ友たちとも長い付き合いになりましたね。みんなは、そのまま近隣の小学校に入学予定なので、『これからまたよろしく』などと言い合っていたんですが、我が家は学区が違うので、小学校では離れてしまうことに……。息子に『僕も〇〇小だよね』と言われ、『違うよ』と答えたら、泣かれてしまって困りました」
美沙さんは、「指定校変更」と呼ばれる「学区外の小学校入学」が可能か、区役所の窓口へ相談に訪れたそうだ。
「『仲の良い友達と離れてしまうから』といった理由では、承諾されませんでした。息子は、保育園の近隣小学校に愛着を持っているんですよ。というのも、保育園の行事は、その小学校を借りて行うことも多かったから。この前、そこで子ども同士の入学前交流会が行われたそうなんですが、当然息子は参加できず、取り残されたみたいで切ないですね……。ママ友たちとのグループチャットで、『学区外の小学校に行っても、また遊びましょう』『卒園後もママ同士で集まりましょう』と声をかけてもらったのですが、うちの子だけ別の小学校に行くので、自然と疎遠になるのでは……と不安に思っています」
核家族化が進み、近所付き合いが減った現代。保育園や幼稚園のママ友の存在が精神的な支えになることもあるという。知り合いの少ない小学校に通うことに、不安を抱えるママもいるようだ。
このように、幼稚園・保育園の卒園や小学校への入学をめぐっては、さまざまな問題が浮上しやすい。しかしそんなときだからこそ、LINEという気軽に話ができるツールを使って、気心の知れたママ友とつながり、不安や悩みを解消していってほしいものだが……。