ママ友LINEグループ内で「既読スルー」の仕打ち! 「小学校お受験」失敗ママの憂鬱
都心にある少人数制の幼稚園に、5歳になる女児を通わせている志のぶさん(仮名)は、娘に小学校受験をさせた。幼稚園には、私立小学校や国立小学校を受験する子どもがいたため、影響されたそうだ。
「最初は、小学校受験をさせるつもりはなかったのですが、調べていくうちに、近隣の公立小学校よりも『体験型学習』が充実している国立や私立に魅力を感じました。うちは塾に通い始めたのが遅く、周りにも『受験は考えていない』と話していたため、仲の良い公立小進学組のママ友には言いづらかったんです」
ママの中には、お稽古事の一つとして、子どもに塾通いをさせるケースもあるという。志のぶさんは、受験のためとは周りに言わずに、塾には通わせ続けたそうだ。
「11月頃に、地域の公立小学校で就学前の子どもの検診があったんです。受験に落ちたら通わせる予定だったので、もちろん受けさせましたが、その時は正直、受験のことで頭がいっぱい。小学校が用意した質問票の『ほかの小学校に入学予定あり』に〇をつけました。小学校の先生からも『毎年、検診などを受けても、10人くらいは他校に入学します』と言われたので、自分もそのつもりだったんです」
しかし、娘は受験に落ち、地域の公立小学校に入学することになった。志のぶさんは、「実は以前、SNSで小学校受験について書いていたのですが、それをママ友に見られていたんです」と、神妙な面持ちで語りだした。
「その投稿で、公立小への批判とも取れる発言をしてしまっていて……。今、仲の良いママ友とのグループチャット内は、公立小学校への入学準備の話題で盛り上がっているのですが、私のメッセージに誰も返信してくれないんです……。やっぱり、私の投稿が気に障ったのかな」
このように、都市部では小学校受験をきっかけに、ママ友との関係がぎくしゃくしてしまうこともあるようだ。志のぶさんは「今は、グループチャットではなく、娘と仲が良い子のママに、直接メッセージを送り、入学に関する情報を交換しています」という。LINEが広まった影響で、ママたちの関係性も、可視化されやすくなったのかもしれない。