ハリー・スタイルズ、毒舌インタビュアーへの受け答えが「本当に素敵!」「繊細」と話題に
昨年12月、ファン待望のセカンドソロアルバム『Fine Line』を発売した、ボーイズバンド「ワン・ダイレクション」(1D)のハリー・スタイルズ。4月からはワールドツアー『Love On Tour 2020』を開催する予定で、世界中のファンを喜ばせている。
そんなハリーが、現地時間3月2日、“ゲストの本音を引き出すことを得意とする”ラジオDJ、ハワード・スターンの番組『The Howard Stern Show』に出演。人柄の良さを感じさせる受け答えが話題となっている。
番組中、ハワードから「きみがロマンティックな曲を書くたびに、みんなが『付き合っていた、あのセレブとの恋愛に関することだ!』と思い込むわけでしょ。そういうの、ウザくない?」と聞かれたハリーは、「まぁね。個人的なことを曲にするときは、そういうことも考えなきゃいけないよね。自分としては、問題ないんだけど。インタビューで個人的な問題を語ることはあまりしないけど、曲として書くぶんには、全然抵抗がないんだ」と説明。
「でも、かつてあなたと交際した人が曲を書いて、みんなに『ハリーのことに違いない』と思われたら、嫌じゃないですか? 例えばテイラー・スウィフト(「Out Of The Woods」)とか。ムカつかない?」とズバリと切り込んだ質問には、「全然」と即答。「ムカつかないよ。自分が誰かについての曲を書く意義を考えるから。それと同じことを自分がしてもらえるんだから、光栄だなぁと感じるんだ。光栄じゃない内容だったとしても、その人が時間をかけて作ってくれたものだし。テイラーを例に挙げるとしたら、彼女は偉大なソングライターだろう? だから素晴らしい曲だと思うしね」と返した。そして、「だからパーソナルな曲を書く時は、詳しく書きすぎたかな? って相手のことを考えるんだ。不快にさせないかな、って」と付け加えた。
また、15年、1Dのツアーの真っ最中にメンバーのゼイン・マリクが突然脱退したことについて、「正直言って、ムカついた?」と聞かれると、「いや、そういう気持ちにはなれない。彼を非難する気持ちにはなれないんだよ」「今となってみれば、嫌々バンドに残ってなくてよかったと思うしね」と理解を示した。続けて、「ツアーの真っ最中だったという点は、残念だったけどね。みんなで話し合いができていたら、もっとスムーズに脱退できただろうと思う」「でも最終的には、自分で決めることだしね」と、うまくまとめた。
ほかにも、大御所歌手のスティーヴィー・ニックスを自宅に招いて仕上がったばかりの新作アルバムを聞いてもらったこと、バレンタインの日に強盗に遭った事件の詳細や、1D時代に俳優/コメディアンのジェームズ・コーデンのマネジャー宅に居候していたからコカインなど悪い遊びに染まらずに済んだこと、7歳の時に両親が離婚し母親に引き取られたが、父親とは毎週末会い、継父とも仲が良かったことなどを穏やかな口調でトーク。
ハワードが、オーディション番組『Xファクター』で1Dを負かして優勝した歌手マット・カードルのことを「今じゃ、なにしてんだか。大したことなかったな!」とディスると、「そんなことないよ。彼は素晴らしいアーティストで、今も活動しているよ」とフォローし、毒舌で知られるハワードも、ハリーの優等生な受け答えに拍子抜け。
「金もあり、ハンサムで超有名人なのに!」と、あまりにもいい人だといじられたハリーは、少しはにかんだ口調で「この業界に入って最初に気がついたことは、みんな本当にゴシップ好きだってこと。悪いウワサばかり飛び交っていて。自分は、そういうふうには言われたくないって思ったんだよね」と“言い訳”していた。
ネット上では「もともと穏やかな性格だからでしょ」「繊細なんだろうね」「紳士的で本当に素敵」といった感想が飛び交っており、ますます株を上げたハリー。彼の発言は次世代スターへの模範となりそうだ。