東京事変、ライブ敢行に「怖すぎる」「自己責任の問題だけじゃない」と批判殺到!
2月29日、椎名林檎がボーカルを務めるバンド・東京事変が、東京・丸の内の東京国際フォーラムでライブを行った。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、26日に安部晋三首相から、今後2週間の大型スポーツや文化イベントの開催を中止・延期または規模を縮小するよう要請があったばかり。そのため、一部ネット上で「自己責任の問題だけじゃない」「無責任すぎる」と批判が噴出する事態となっている。
政府からの発表を受け、26日当日にライブを控えていたEXILEとPerfumeは、急きょ公演中止を決定。そのほかのアーティストも、次々と予定されていた公演の中止や延期を発表した。
「そんな自粛ムードが広がる中で、椎名は同29日と3月1日にライブを敢行したんです。2004年に活動を始めた東京事変は12年に解散しており、今年1月から活動を再開させたばかり。そのため、ツアーを待ち遠しく思っていたファンは多く存在し、『来るも来ないも自己責任』『希望者の払い戻しに応じてくれるのは、理想的な判断だと思う』との称賛の声もありましたが、『開催されるならファンは行きたくなってしまう』『感染していたら拡散してしまう恐れがあるし、自己責任では済まない』『中止や延期の措置をとるべきだった』と批判の声も上がっていました」(芸能ライター)
公演当日、ライブ会場では、マスクとゴム手袋を着用したスタッフが、来場者に手のアルコール消毒とサーモグラフィを使った体温測定を徹底して行っていたという。実際に会場を訪れたファンによると、ファンの9割がマスクを着用していたようだが、「対策を徹底していても、すでに感染している来場者がいたらアウト』『知らないうちにウイルスをうつしてしまう可能性があると思うと怖すぎる」との指摘も多い。
「ちなみに、椎名は東京オリンピックの開閉会式プランニングのメンバーにも選ばれていますが、今や開催すらも危ぶまれている状況。そのためネット上では『東京五輪を中止にする気か!』『国の一大事に自分のことしか考えてない人は、オリンピックに関わらないで』と怒りの声が続出。ほかにも『自分が誰かにうつすかもしれないとか考えないの?』『まさに毒林檎だな』と、厳しい声が浴びせられています」(同)
同じアーティストでも、X JAPANのYoshikiは、自身のTwitterで1日と2日に「苦渋の決断を伴うかもしれないけど、今このタイミングで、コンサートを行う行為、及び参加は、危険な行為だと思う……全ての人々に対して」「コンサートをキャンセルすることが、どれだけ大変な事なのかを、多分自分は知ってる。だけど今の状況は、選択肢とかじゃないような気がする。命より大切なものなんてないと思う。だからこそ自分も含めて、冷静な判断が必要。皆さんの安全を祈っています」と投稿。ユーザーからは、「大変重い意見だと思います」「中止や延期はやむを得ない」と賛同を集めている。
なお、東京事変は、4月6日までライブツアーを予定している。今後の公演の開催はもちろん、彼女たちの決断が今後、ほかのアーティストにどんな影響をもたらすだろうか。