「医療モノ」だらけの1月期ドラマ、視聴率争いは「1ケタ落ちが大半」の惨状!
2020年1月期の連続ドラマは、近年テレビ業界で“安パイ”とされる医療ドラマが、実に6本も揃うという乱立ぶり。現在、これらドラマの視聴率争いが繰り広げられる中、4大民放キー局のゴールデン/プライム帯に放送中の4本は、すでに大半が“1ケタ落ち”という惨状になっているという。
現状、最も好調と言えるのは、上白石萌音主演の『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)。大方の予想を覆す健闘ぶりで、今後、視聴率が右肩上がりするのではと期待されているようだ。
「おそらく同作が、今期の医療ドラマで最も業界内の下馬評が低かった。というのも、近年、視聴率が低迷する“恋愛モノ”の要素も強かったからで、実際、初回は9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、ほかの医療ドラマに比べて出だし好調とは言えなかったんです。しかし、上白石の相手役である佐藤健の好演が話題を呼び、2話目以降はずっと2ケタをキープしています」(テレビ局関係者)
対して、放送前の期待値が最も高かったのは、天海祐希主演の『トップナイフ ―天才脳外科医の条件―』(日本テレビ系)だろう。当初、主人公が天才女性医師という設定から、昨年末に第6シリーズが終了した大ヒットドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)との類似がネット上を騒がせ、「ライバル関係の作品になる」とも言われていた。
「しかしフタを開けてみれば、初回の13.0%が最高値となり、『恋つづ』とは対称的に、右肩下がりとなっています。2月8日に放送された最新回の第5話は9.1%で、ついに1ケタ落ち。『ドクターX』にはまったく手が届いていません」(同)
さらに松下奈緒主演『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系)は、全話1ケタが続いており、現時点では4作品中“最下位”となっている。
「初回と第3話の8.4%が最高値で、第4話の6.1%が最低値と低空飛行が続いています。この中盤で数字をさらに落としてしまうと、早期打ち切りの可能性も高まるため、局内にやや緊張感が漂う状況ですね」(テレビ誌ライター)
そして伊藤英明主演の『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系)は、初回、第2話は2ケタだったものの、それ以降は8%台が続く。
「作品の内容以前に、一番の話題となったのが“唐田ショック”。東出昌大との不倫関係が『週刊文春』(文藝春秋)に報じられた唐田えりかですが、彼女が出演していた2話のシーンはカットされ、そのまま降板。唐田は、現在でも批判的な報道が続いていますが、この話題性はまったくいい方向に作用しなかったようです」(同)
『恋つづ』の成功はあれど、各局とも“ホームラン”とまではいきそうにない、1月期の医療ドラマ。春以降も、各局で医療ドラマは乱発されそうだが、果たして今期の作品は何らかの爪痕を残せるだろうか。