コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

河野景子、唐田えりかを「モテない」と分析! バブルを思わせる「モテ至上主義者」の厄介さ

2020/02/06 21:00
仁科友里(ライター)

 河野のモテ至上主義は「女性はモテてなんぼ」と考えられていた時代を彷彿とさせるが、この主義こそが彼女自身を救ったのかもしれない。

 フジテレビの人気女子アナとして、明石家さんまら大物にも人気のあった河野だが、男性に媚びるような態度を取ることから、女性人気は高くなかったと記憶している。それは河野自身のキャラクターだったのかもしれないが、当時のフジテレビ女子アナとしては、そう振る舞うのが正解だった部分もあるのだろう。

 その河野が横綱の貴乃花と結婚し、バッシングが始まった。もともと女性人気が高くなかったことに加え、河野が年上だったことも影響しているだろう。河野が振袖を着て婚約会見に臨んだところ、「初々しさがない」「貫禄がある」と当時の週刊誌に書き立てられた。また夫妻は妊娠が先の結婚だったのだが、保守オジサンからは「オンナが年上なんだから、避妊をリードしてやれ」と意味不明なことを、女性週刊誌にも「妊娠をエサに結婚に持ち込んだ」と書かれたりもした。さらに一昨年の12月、『バイキング・ザ・ゴールデン』(フジテレビ系)では、河野自身が結婚当初を振り返り、「毎日嫌がらせの手紙が来て、小包も郵便局で開けないといけなかった」と話していたこともあった。

 真面目な人ほど「なぜ自分は嫌がらせをされるのか」「何がいけないのか」と考えこんでしまうだろう。しかし、バッシングされる理由を考えても、正確な答えがわかるわけはなく、さらに落ち込んでしまう。そんなとき、役に立つのが、河野お得意の“モテ思考”ではないだろうか。「私がモテるから嫉妬している」「モテない人の妬み」。当時、河野がバッシングをどのように受け止めていたのかは定かではないものの、そう割り切ってしまえば、ストレスがぐっと減るのではないかと思った。

 不倫と言えば、離婚後、既婚者のイタリア料理店シェフと親密にしている写真を「フライデー」(講談社)に撮られた河野。熱愛そのものは息子の花田優一が否定していたが、ワイドショーであまりキツいコメントをすると、万が一起こるかもしれないご自分のスキャンダル時に、特大ブーメランとなって帰ってくるのは目に見えている。そのあたりにお気をつけて、今後もモテていただきたいものである。

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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最終更新:2020/02/06 21:00
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