【コンビニ飯】ファミマ「体が温まる」500円以下メニューを厳選! 管理栄養士のおすすめ3品
「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“ジャンクフード大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。
第1回:「ファミリーマート」で体が温まる“500円以下”のメニューを教えてください!
こたつの中で冷たいアイスを食べるのもいいけど、温かいものを食べてまったりするのも幸せなこの季節。コンビニでも、おでんやお鍋といった冬ならではの商品がズラリと並んでいます。今回は、野菜をたっぷり使った温かいスープが人気の「ファミリーマート」商品の中から、500円以下で買える“ポカポカメニュー”を選んでいただきました。
――「体を温める食べもの」というと、唐辛子など「辛いもの」を思い浮かべるのですが、栄養学の視点からはおすすめできますか?
川村郁子氏(以下、川村) 唐辛子はカプサイシンの作用で一時的にポカポカと温まるものの、発汗作用によって汗をかいてしまうため、最終的に体が冷えると考えています。ショウガもピリッと辛く、体を温める食材としてよく使われますが、同じ辛いものならこっちがおすすめ。ショウガは「ショウガオール」という辛味成分によって、食べると体温が上昇したという実験がいくつかあります。
――「辛いもの」以外で体が温まるメニューを選ぶ場合は、どういったことを気にするとよいのでしょうか?
川村 まずは「温まる=熱量」となる食品を摂取することです。栄養素の中で熱量(エネルギー)を持っているのは、炭水化物、脂質、タンパク質の3つ。その中で、特に意識して摂取してほしいのがタンパク質です。
食事をすると、何もしていないのに体がポカポカと温まるのを感じませんか? これは「食事誘発性熱産生(DIT)」と呼ばれる消費エネルギーによるもので、食事で体を温めるには、DITを上げることが効果的です。脂質のみ摂取した場合は約4%、糖質のみ摂取した場合は約6%上がるのに対し、タンパク質のみ摂取した場合は約30%と、最も高くなります。よって、食事で体を温めたい場合は、タンパク質が多く含まれるメニューを選ぶとよいでしょう。
――そのほかに、コンビニでメニューを選ぶときのコツはありますか?
川村 タンパク質を摂取する以外にも、食事で体を温めるには、大きく3つのポイントがあります。
1)シンプルに温かいもの
これはわかりやすいと思いますが、やはり物理的に温かいメニューを選ぶのが大切です。冷たい状態で売られているおにぎりやサンドイッチなどは、温められるメニューを選ぶのがよいでしょう。
2)かみごたえのあるもの
根菜類やきのこ、野菜類などはかみごたえがあるため、咀嚼の回数が増えます。咀嚼のために筋肉を多く動かすと、体温上昇につながると考えられます。
3)ビタミンB群が摂れるもの
栄養素を熱量(エネルギー)に変えるためには、代謝を助けるビタミンB群が必要です。肉類や魚介類、豆類、ごまなどの種実類に多く含まれているので、これらが入っているメニューを選ぶと、代謝の助けになってよいでしょう。
――では、ズバリ「ファミリーマート」商品の中から、条件をクリアする“体ポカポカメニュー”を教えてください。
「1/2日分の野菜が摂れるちゃんぽん風スープ」398円(税込)
豚骨ベースのちゃんぽん風スープ。豚肉でタンパク質が摂れますし、キャベツなどのシャキシャキした野菜が入っていて、かみごたえも◎。野菜たっぷりなので、ヘルシーなのもうれしいですね。
「7種野菜が摂れる豚汁」348円(税込)
豚肉と厚揚げが入っているので、タンパク質の摂取はバッチリ! かみごたえのある根菜類も入っていておすすめです。
「いわしのつみれ汁」398円(税込)
ショウガの風味がアクセントになった和風スープです。いわしを材料とするつみれでタンパク質を摂取でき、ごぼうなどの根菜類も豊富です。
次回……「ローソン」でダイエット中でも罪悪感なく食べられるスイーツ見つけた!
(文:佐藤真琴)
■川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム/WEBサイト:「酒好きの食育」