ビヨンセ&ジェイ・Z、スーパーボウルの「国歌斉唱」で大炎上! 「軽蔑する」と批判噴出
ジェイは2016年に、黒人に対する警察の暴力や人種差別を訴えるため、国歌斉唱中に起立せずに膝をつく抗議行動を開始したサンフランシスコ・フォーティーナイナーズの元選手コリン・キャパニックをNFLが事実上リーグから追放したことを批判。コリン支持を示すため、18年のハーフタイムショーのパフォーマンスのオファーも固辞したと伝えられている。NFL側も、18年5月に「国歌斉唱中に起立せず、国旗と国歌に敬意を示さないリーグ関係者には、適切な処置を下す」と発表したことから、ジェイがハーフタイムショーでパフォーマンスすることはもうないだろうと悲しむファンも少なくなかった。
しかし、19年8月。ジェイが代表を務めるレコードレーベル「ロック・ネイション」とNFLがパートナーシップ契約を結んだと発表。「ロック・ネイション」は、NFLの新しいポジション「ライブミュージック・エンターテインメント・ストラテジスト」を担当し、ハーフタイムショーなどのライブイベントや、NFLの社会正義に関するプロジェクトを主導することを明かしたのだ。
ジェイは、契約発表会見でコリンをプロジェクトに参加させるかと質問され、「自分は彼のボスではない。それは彼が決めること」と冷たくコメント。「大金に目がくらんでNFLと契約したに違いない」と、世間からの批判を浴びた。ジェイは1日に米紙「ニューヨーク・タイムズ」が掲載したインタビュー記事の中で、「金もうけのためにNFLと契約したのではない」と改めて主張。「社会的に公正な世界を目指す運動を広めるために契約した」と説明したが、今なお「金目当てでしょ」と冷ややかな目で見られている。
今回、家族3人で国歌斉唱中に起立しなかったことに対して、ファンは「『我々はコリンを支持している』という意味があるのでは」と深読みしているが、ネット上では「コリンのことを支持しているなら、NFLと一切の関わりを持たないはず」「全米に放送されると知ってたら、起立し、胸に手を当ててただろうけど、撮影されてないと油断してたんだろう」などとバッシングする声が圧倒的に多い。
ちなみにジェイは、「ニューヨーク・タイムズ」の中で、2年前にハーフタイムショーのオファーを断った理由について、「NFLから、リアーナ、カニエ・ウェストと共に『Run This Town』をパフォーマンスしてくれと提案されたから」と告白。ネット上は、「コリンを支持し、NFLを嫌ってたからじゃなかったの?」「引き受ける方向で話をしてたんだ……」などと驚く人が多い。オファーをされた時点で、すでにジェイはカニエと不仲だったことから、「カニエの名前を出されて、カッとして断ったのだろう」「カニエの名前が出なかったら、引き受けていたに違いない」と物議を醸したばかりだった。
「ロック・ネーション」は今回のハーフタイムショーにも関わっていることから、「社会風刺を超えた政治的な色が出ており、嫌な感じがした」「反トランプ的な演出のように見えて、スポーツを利用して政治的なメッセージを発信しているのかと不愉快になった」とジェイ自身も叩かれている。コリンの膝つき抗議行動は、トランプ大統領が「愛国心に欠けた行動」と批判していたことから、「ビヨンセとジェイが国歌斉唱時に起立しないことも、政治的な意味合いがあるのかも。スーパーボウルを政治的なメッセージを送る場として利用しているのなら、軽蔑する」という声も上がっている。
ひょんなことで大バッシングを浴びたビヨンセとジェイ。ネット上では「ブルー・アイビーや、留守番させている双子を、愛国心のある子どもたちに育ててほしい」という余計なお世話といわんばかりの意見も飛び交っており、炎上騒ぎはまだ当分、続くものとみられている。