みちょぱが唐田えりかを「怖い」と批判……「清楚系」と「ギャル系」を分断する世間に思うこと
同番組には、モデルでタレントの藤田ニコルやゆきぽよも出演するが、彼女たちもギャルであったことを公言している。この3人のギャルが、清楚系の特徴と思われがちな「礼儀正しさ」を、業界で評価されていることをご存じだろうか。みちょぱはTwitterで「一応芸能界入ってきて礼儀だったりに関して1回も怒られたことないのが自慢のあたし」とツイートしている。また藤田も梅沢富美男から、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で、「礼儀正しい」と褒められ、ゆきぽよも『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)を手掛けるプロデューサー・高橋弘樹氏に、「とにかく、距離の詰め方がうまい。だけどすごく礼儀正しくて」と「フラッシュ」(光文社)で評されていた。
『俺の持論』(テレビ朝日系)に出演したみちょぱは、「(ギャルは)地元やギャルサークルの先輩との接点が多いため、若くして縦社会を知る」ことで、礼儀正しくなると解説していた。加えて、もう一つの可能性として、ギャルでない人がギャルを「礼儀正しくないに違いない」という具合に勝手に見積もっているので、ギャルが常識的に振る舞うと「すごい」と感じるのではないかとも思う。
またバラエティー番組で、ギャルタレントは元カレのことや交際人数について質問されることがあるが、黒髪色白の清楚系はそんなことは聞かれない。それもまたギャル系は性的に奔放で、清楚系は貞淑という世間のイメージが関係しているのではないか。ギャルタレントは「元カレが警察のお世話になった」などのネタを持っていることも多いので、それを引き出すためとも言えるだろうが、清楚系だって面白い元カレネタがないとは言い切れない。世間では、特に女性に対して、元恋人について尋ねるのは、異性経験を聞くのと同じような意味合いを含むこともあるので、センシティブな問題とされている。清楚系には質問せず、ギャルになら平気で聞けるというのは、ギャルは性的に奔放だという偏見から、「大丈夫だろう」とどこかでギャルを低く見ているのではないだろうか。