コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

AKB48・峯岸みなみ、「呼べば来る女」「当日の女」の貶めに違和感――彼女が本当に注意すべきこと

2020/01/16 21:00
仁科友里(ライター)
丸坊主にしたこともありました……

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「人が集まる場所に行っちゃったりするのは、脇が甘い」AKB48・峯岸みなみ
『有田哲平と高嶋ちさ子の人生イロイロ超会議』(TBS系、1月13日)

 2019年11月11日、ニュースサイト「デイリー週刊」が「KAZMAXが合成麻薬の使用容疑で逮捕、『峯岸みなみ』との親密写真流失で波紋」と報じた。

 記事には、タイトルの通り、合成麻薬の使用容疑で逮捕された投資家のKAZMAXとAKB48の峯岸みなみが顔を密着させている写真が掲載されている。もともと峯岸は別の投資家と親しくしていて、その人を通じてKAZMAXと知り合ったそうだ。KAZMAXの知人いわく、「我々の間では、峯岸は“呼べば来る女”として有名」とのこと。続けて「仮想通貨トレーダーや若手起業家などの飲み会にしょっちゅう来ていて、若くて羽振りがいいメンツだとすぐに顔を出す。同席者の金の出所は気にならないようですね。元々合コン好き、飲み会好きですから、その場のノリで密着して写真を撮ることにも抵抗がないのでしょう」と語っている。

 警察のお世話になるような人と密着して写真を撮り、それが週刊誌の手に渡ってしまうという意味では、マズい出来事だったのかもしれない。しかし、峯岸は法律違反をしたわけではない。にもかかわらず、この記事を読むと、麻薬を使用した容疑がかけられている男性よりも、峯岸の方がはるかに悪く書かれていないだろうか。KAZMAXの知人の証言をまとめると、峯岸は飲み会とカネのある男が好き、ノリで密着写真を撮ることに抵抗のない軽い女だとされており、彼女を貶めているように思えてならない。峯岸は独身なわけだし、カネのある男や飲み会が好きだとしても、それは個人の趣味の問題だから責められる必要はない。峯岸、とんだもらい事故だと言えるのではないだろうか。

 “呼べば来る女”というのも、理屈の通らない表現のように感じる。飲み会には呼ばれなければ参加できないし、呼ぶ方も来てほしいから誘うわけだ。“呼べば来る女”という言い方は、「あいつは来るに決まっている」というように、峯岸を物欲しげな女として下に見ているように、私には感じられる。

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