ホイットニーの“息子”、ODで死去――「口から黒い液体が出ている」と911通報音声も
幸せの絶頂にいたクリスティーナは、疎遠になっていたボビーとも和解。父娘は交流するようになり、すべてが順調に見えた15年1月31日、クリスティーナは自宅の浴槽内で、意識不明の状態で発見された。病院へ緊急搬送されたが昏睡状態が続き、目を覚ますことなく半年後に22歳の若さでこの世を去った。
「クリスティーナに暴力を振るわれたような痕があった」「2人は直前に口論していた」「ニックが彼女に薬物混合カクテルを飲ませてバスタブで溺れさせた」など、まるでニックがクリスティーナを殺したといわんばかりの情報が流れたが、ニックは刑事裁判では起訴されず。
しかし、怒り狂ったボビーは娘の法定遺産管理人らと共に、ニックを相手取り、民事裁判の不法死亡訴訟(特定の人物の過失などから生じた死亡事故に対し、被害者の家族らが責任を求める訴訟)を起こした。この裁判でボビーたちは「当日、ニックはクリスティーナを殴り、薬物混合カクテルを飲ませて意識不明にし、浴槽に沈めた」と主張。ニックは真っ向から否定したが、有罪の判定が下り、損害賠償として3,600万ドル(約39億円)の支払いを命じられた。
その後のニックは新しい恋人ができたものの、昨年は彼女へのDV容疑で逮捕されるなど、亡くなる直前まで壮絶な人生だった。
ホイットニーと親しかった人の相次ぐ死に、ネットでは「呪いのようだ」とおののく人も。実は浴槽に沈んでいるクリスティーナをニックと一緒に発見したマックス・ロマスという男性も、18年に薬物を摂取した後に浴槽に沈んで死亡しているのだ。本人は否定していたが、マックスは薬物の売人だと伝えられており、クリスティーナが事故当時摂取していたドラッグも彼から買ったものとみられている。ちなみに彼もまたニック同様、家庭内のトラブルからホイットニーに引き取られた。
ネット上では、「ホイットニー関係者の悲劇は、ニックの死で終わってほしい」「彼女の死を乗り越えられない人がまだたくさんいるのに、彼女の周りの人たちが次々と亡くなるなんて悲しみが深まるばかりだ」と嘆く声が多く上がっている。