ホイットニーの“息子”、ODで死去――「口から黒い液体が出ている」と911通報音声も
2012年2月に浴槽内で溺死した歌手ホイットニー・ヒューストンと、15年1月に同様に浴槽内で意識不明の状態で発見され、昏睡状態のまま半年後に息を引き取った一人娘ボビー・クリスティーナ・ブラウン(以下、クリスティーナ)。さらには、彼女たちの絶大な信頼を得て、常に2人のそばにいたニック・ゴードンが今月1日、30歳の若さで死去した。
過去に彼が出演したテレビ番組での説明によると、ニックは中学生のころ、反りが合わなかった継父に反発し、自分をゴッドチャイルド(キリスト教の代子)としてかわいがってくれていたホイットニーに引き取られたそう。当時、ホイットニーは元夫ボビー・ブラウンと別れたばかりで、クリスティーナ共々「傷つき、心細がっていた」そうで、彼女たちに家族として招かれ、次第に頼りにされるようになったのだと語った。
ホイットニーにとって養子のような存在で、クリスティーナにとっては兄であり最愛の恋人でもあったニック。英ニュースサイト「デイリー・メール」が情報筋から得た話によると、ニックは1日、友人と共にドラッグをやっている最中に意識を失い、病院に運ばれた。すぐにICUで救命治療を受けたが、同日息を引き取ったとのこと。
一方、米ニュースサイト「TMZ」は、通報を受けた911オペレーターが「口から黒い液体を出している」と救急隊員に申し送りをしている音声を入手しており、ネット上では、同様の症状が見られるオピオイドの過剰摂取(OD)ではないかという臆測も飛び交っている。
ニックの弟だというジュニア・ウォーカーはFacebookで「なぜ元日に兄を失わなくちゃならないんだ」「泣くことしかできない」と悲痛な思いを吐露。昨年8月に、ボビーの姉がSNSで「ボビーが交通事故に遭い、両足に重傷を負って入院した」という誤報を流したため、今回の報道直後は「ニックは本当に死んだのか?」「ガセでは?」と疑う人もいたが、大手メディアがこぞって報じ始めたことから「ホイットニー、クリスティーナ、ニック、3人ともドラッグで命を落としただなんて……」と、ネット上は騒然としている。
12年2月11日にホイットニーが、コカイン摂取と動脈硬化性心臓発作により浴槽内で溺死した後、ニックはクリスティーナのケアに専念。2人は“母の死を悲しむ兄妹”から“恋人”へと関係を深め、世間から「実の兄妹じゃなくても、近親相姦と同じじゃないか」と白い目で見られるようになった。リアリティ番組『The Houstons:On Our Own』(12~13)にもニックはクリスティーナの恋人として登場。一族があからさまに顔をしかめたが、周囲に反対されればされるほど2人の恋は燃え上がり、13年7月に婚約を発表。14年1月には、クリスティーナが結婚したと示唆するツイートをした。