『半沢直樹』続編に週刊誌が頭を抱えるワケ! 池井戸潤氏、出演者のスキャンダルに“待った”!?
堺雅人主演で2013年に大ヒットした連続ドラマ『半沢直樹』(TBS系)の続編が、今年4月期に放送される。人気作家・池井戸潤氏の小説「半沢直樹シリーズ」が原作で、待望の続編放送に先駆け、1月3日にスペシャルドラマ『半沢直樹イヤー記念・エピソードゼロ~狙われた半沢直樹のパスワード~』(同)の放送となるが、出版社界隈からは「池井戸氏の“タブー”」を恐れる声が聞こえてくるという。
「池井戸氏の作品は映像化されているものが多く、しかもそれが軒並み大ヒット。特にTBS系『日曜劇場』枠で放送された『半沢直樹』は、最終回で平均視聴率42.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を叩き出しており、続編製作に期待が寄せられていました。それが今年ついに実現するとあって、局や出演者たちも気合が入っていることでしょう」(スポーツ紙記者)
その一方で、複雑な思いを抱いているのが週刊誌サイドだという。
「週刊誌が“池井戸作品”の出演芸能人に関する記事を掲載しようとすると、池井戸氏側から『待った』がかかるというんです。もともと、大物作家のスキャンダルを取り上げることは、各週刊誌のご法度。版権の引き上げや連載の中止になることを恐れて、スキャンダルを追えない状況があるんです。しかし、映像化した作品の出演者にまで“タブー”を発動させる作家は、極めて珍しいと言えます」(テレビ局プロデューサー)
池井戸氏の作品は「日曜劇場」枠だけでも『半沢直樹』のほか、唐沢寿明主演の『ルーズヴェルト・ゲーム』や、阿部寛主演の『下町ロケット』、役所広司主演の『陸王』、大泉洋主演の『ノーサイド・ゲーム』と多数映像化されている。
「しかも、池井戸氏は堺など主演俳優だけでなく、“二番手”や“三番手”のポジションで登場した役者の記事にも口出ししてくるんだとか。そうなると、芸能人側からすれば“池井戸作品”に出演した時点で、ネガティブな記事は『まず書かれない』状態に。この正月に放送される『エピソードゼロ』には吉沢亮や今田美桜、吉沢悠、北村匠海らが新たに出演しますし、今年は10年前に小池徹平主演で連ドラ化していた『鉄の骨』(NHK)も、神木隆之介主演でWOWOWプライムの連ドラとしてリメークされることが発表されています。このように毎年のように人気役者が続々と“ファミリー入り”していくだけに、今後も“池井戸タブー”は拡大していくでしょう」(同)
視聴率だけでなく、別の意味でも注目を集める池井戸作品。出演を待望する芸能人や所属事務所は、今後さらに続出するだろう。