【ユーチューバー炎上まとめ2019】レペゼン地球&ZOZO前社長・前澤友作氏に唐澤貴洋弁護士が忠告!? 「再生数主義の時代は終わり」
2019年も、YouTuberの“炎上ニュース”が絶えなかった。ネット上で批判されたとしても、「再生数が伸びればいい」とあえて“炎上”を狙うYouTuberも少なくないが、ネット上で誹謗中傷を受け続ける“炎上弁護士”こと唐澤貴洋氏は、彼らに何を思うのだろうか。前編に続き、YouTuberが燃える理由を聞く。さらに後編では、自身のYouTubeチャンネルへの自虐も……?
レペゼン地球、“パワハラ・セクハラプロモーション”が大炎上|7月
YouTuberのジャスミンゆまが自身のTwitterにて、レペゼン地球・DJ社長からパワハラ・セクハラを受けたと告発。ネット上で物議を醸し、その後、DJ社長が謝罪動画を投稿した。しかし、この一連の動きはすべて新曲「パワハラザホルモン」のプロモーションであったことが発覚。「本当に被害を受けている人が告発できなくなる」「パワハラやセクハラを“ネタ”として扱うなんて最低」など、ネット上は大炎上となった。
また「パワハラザホルモン」のミュージックビデオにマキシマムザホルモンが出演していたこともわかり、彼らに対しても批判が続出。公式Twitterにて謝罪文を公開したが、ファンからも「ずっと応援してたのに、目が覚めた」「ホルモンも落ちるとこまで落ちたな」と、失望のリプライが飛んでいる。レペゼン地球はこの騒動前、西武ドームでワンマンコンサートを行うと発表していたが、急遽中止に。『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)にDJ社長が出演予定だったが、これも弁護士・山口真由氏のゲスト放送回に“差し替え”となっている。
――この件は、リアルタイムでご存じでしたか?
唐澤 はい。あの内容は、“超えちゃいけないライン”を超えて人の関心を得ようとした結果、西武ドームでのコンサートまで中止になりましたよね。炎上商法をしようとして、その塩梅を間違えてしまった、要するに倫理観の欠如が問題になった気がします。
「#MeToo」運動が起こるなど、女性をはじめ誰もが過ごしやすい社会になるべきだという思いが世界で強まる中、レペゼン地球さんのやってることは、時代遅れな感じがしますよね。ネットを主戦場とする彼らが、こういった文脈を知らないはずはないと思うんですけど。
――結局この炎上商法により、稼ぐどころかコンサート会場やテレビ局から損害賠償を請求され、大損する可能性もありました。実際、今回の件でレペゼン地球が損害賠償を支払ったのかは不明ですが、炎上商法って、本当に儲かるのでしょうか?
唐澤 炎上商法には、「いい炎上」と「悪い炎上」があります。やっぱり、見ている人が傷つく炎上はよくないですよ。社会的に“許せないライン”を超えたら、それは商売になりません。トップYouTuberはもう、テレビと同じような基準で動画を作っているような人もいます。企業CMに出てる人なんかもいますし、「YouTubeだから何をやってもいい」「炎上しても再生数が伸びるならそれでいい」という時代は、終わったのではないでしょうか。