コラム
女のための有名人深読み週報

小島慶子、夫への言動は“モラハラっぽい”!? 「私のお金」発言に感じた“彼女の本音”

2019/12/26 21:15
仁科友里(ライター)

 昨年、小島は『幸せな結婚』(新潮社)を上梓し、ニュースサイト「ハフポスト」の取材を受けている。その中で、小島は夫が仕事を辞め、収入が少なくなった時に「自分の中にあったすごく保守的な男性観が、正体を現したんです」と話している。具体的に言うと、「夫がちょっと高い髭剃りとか買おうものなら『買ってあげる』と言ったり」「結局、(自分の中に)働かない男性を見下す気持ちがあったんですね。思っていたような、進歩的な女じゃなかったんだなと、ショックでした」と語っているのだ。

 そうか、今頃気づいちゃったのかというのが、私の感想だ。進歩的な女は、女子アナにはなろうとしないし、なれないというのが私の意見だ。幅広い層が視聴するテレビでは、多くの人に好かれる必要がある。よってテレビ局が、育ちと見た目と頭がよく、口ではどうこう言っても、根がすれていない保守的なお嬢さんであることを女子アナに求めるのは当然のことだし、恵まれている自覚と実績がなければ、女子学生も女子アナ試験を受けないだろう。経済力のある男に媚びるのが嫌だから、高収入である女子アナになったと、小島は各インタビューで話している。高収入オトコに威張られるもの嫌だけど、無職のオトコを養うのも嫌。本当の自分はこんなんじゃない。いつも理想を探してさまよう小島は、私には永遠の乙女のように見えてならない。

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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最終更新:2019/12/26 21:15
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