テレビマン&業界人が告白! 1年たたずに消えた「大失速」のタレント2人
2019年、さまざまな人気お笑い芸人が散っていった。振り込め詐欺グループの忘年会に参加して“闇営業”を行い、のちに所属事務所の吉本興業から「謹慎処分」が下された、雨上がり決死隊・宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号・田村亮ら、約1億2000万円の所得隠しで活動自粛を発表したチュートリアル・徳井義実……。彼らはいずれも、“自滅”していったといえるだろう。
そんな中、過ちを犯したわけでもないのに、すっかり需要がなくなって“消えた”芸能人がいる。ある意味、芸能界の正しい生き方ともいえる末路をたどったのは、あの“ジェンダーレス男子キャラ”の芸人だ。
「今年の1月1日に放送された『ぐるナイ おもしろ荘2019 若手にチャンスを頂戴!今年も誰か売れてSP!!』(日本テレビ系)の出演を機に注目された、夢屋まさるです。『パンケーキ食べたい』を繰り返す人、と言ったほうがピンとくるかもしれません。このフレーズは一瞬流行しましたが、彼は8.6秒バズーカーや、ひょっこりはんのような“ネタありき”の一発芸人ではなく、ビジュアルとインパクトだけのタレント。夏ごろまではメディア露出があったものの、下半期に大失速しています。今見たら、『懐かしい』と思う人も少なくないはず」(テレビ局関係者)
ちなみに、夢屋は11月25日に初エッセー『パンケーキ食べたいの人です。本当はもなか食べたい。』(宝島社)を出版。実は慶応義塾大学経済学部在学中の“高学歴芸人”なので、来年はインテリキャラとして、再びお目にかかることになるかもしれない。
もう一人は、「テレビ金沢の暴れ馬」と呼ばれた、あのフリーアナウンサーだ。
「アナウンサーらしからぬ“暴走キャラ”で話題を呼んだのが、元テレビ金沢の馬場ももこアナです。『今夜くらべてみました』『行列のできる法律相談所』『踊る!さんま御殿!!』(いずれも日本テレビ系)など、バラエティ番組へ立て続けに出演して脚光を浴びると、今年3月末でテレビ金沢を退社し、セント・フォースに所属。フリーアナウンサーとなりました」(スポーツ紙記者)
しかし、この選択は最善だったのだろうか?
「現在は月に2〜3回、テレビで見かける程度。ドッキリ企画などの体を張ったバラエティ番組にも出演するようになり、もはや“タレント”の扱いになりつつあります。今年5月、馬場は『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演し、フリーアナウンサーになったことを、フットボールアワー・後藤輝基に報告。馬場が注目されるきっかけとなった『今夜くらべてみました』で共演するなど、ある意味“恩人”でもある後藤ですが、フリーになったことは祝福せず、『やめときて〜。“おかしな人が金沢におんで”がええねやんか!』とバッサリ切り捨てていました」(同)
『深イイ話』では、セント・フォースに所属することが「夢だった」と明かしている馬場。しかし、後藤からはきっぱりと“地方局のアナウンサー”であることが強みだったと言われてしまい、同番組では「そういうことですか……」と肩を落とす馬場の姿も映っていた。
近年は、テレビで活躍したタレントがYouTubeに進出する流れもあり、「テレビで見なくなったから終わり」とも言い切れない。とはいえ、テレビから“退場”せざるを得なくなった人たちが、ネットの世界で活躍できるかというと、そう簡単にもいかないはずだ。どちらにしても、1年間すら世間の関心を惹きつけられなかった彼らの行く末は、厳しいものになるだろう。
(村上春虎)