ビリー・アイリッシュの過激MVが、「低年齢層ファンへの悪影響」と批判される
ティーン独特の気だるげな雰囲気を持つビリーだが、歌詞はメッセージ性の強いディープなものばかり。自殺をテーマとする作品も多く、MVもショッキングな描写で話題を集めてきた。「bury a friend」では背中に大量の注射器が刺さり、「when the party’s over」では黒い液体を飲み干して両目から黒い涙をダラダラ流すなどのギョッとさせられるシーンがある。
ビリーは今年3月、米ニュースサイト「NPR」のインタビューで「リアルであることが大事」と述べ、「CGはあまり好きじゃない」「黒い涙も本物」と発言。「bury a friend」の注射器の描写については「みんなが最も恐れているものを美化するのが好きなの」と説明していた。この頃から「ビリー本人に似てファンも繊細な感性の持ち主が多いのに、ダウナーなMVを見て精神的なダメージを受けていそう」との意見は常にあったが、今回のMVはファンを自傷に走らせる可能性が高いと懸念する声があまりにも多く、「来年で18歳になるのだから、自分が若い子たちに与える影響力についてしっかり考えてほしい」といった苦言のオンパレードとなっている。
実はビリー、先日YouTubeで公開された米誌「Variety」のインタビュー中、兄から「あの生肉ドレスってアカデミー賞だったっけ?」と話を振られて、「オエ〜ッ!」とゲロを吐くまねをした。これは、2020年の「MTV ビデオ・ミュージック・アワーズ」の授賞式でガガが着用した生肉ドレスのことを指しており、ガガのファンは大激怒。「ガガを侮辱すんな!」「あの生肉ドレスには深い意味があるんだよ!」「コイツ何様だと思ってるの? 調子乗りすぎ!」などと怒り狂った彼らが、SNS上で「#BillieEilishisoverparty(ビリー・アイリッシュ終了のお知らせ)」というハッシュタグをつけたバッシング運動を展開。ハッシュタグがTwitterのトレンド入りする騒ぎへと発展しているのだ。
ビリーはヴィーガンであるため、生肉ドレスに嫌悪感を示した可能性は高い。が、大先輩であるガガをディスったと思われても仕方ない言動であったため、ガガのファンは「絶対に許さない」と怒りがやまないよう。「モラルとマナーを持った上で、自分の意見を自由に述べなきゃね」とビリーを諭す人も多く、人気歌手としての成長が望まれている。