コラム
プウ美ねえさんのエプロンメモ

「ダラダラするだけの休日」に罪悪感……「風呂に入りなさい」プウ美ねえさんが助言

2019/11/30 19:00
熊田プウ助
(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

<今回のお悩み>
「無理にでも外へ出かけるべきなのでしょうか」
 会社が休みの日、何もしないまま過ごしてしまうことがあります。昼過ぎに起きて、コンビニへ食べるものを買いに行き、テレビを見ながらダラダラして、眠くなったら寝る……そうこうしているうちに、夜になり、「明日からまた仕事だ」と思うと、途方もない罪悪感に苛まれるのです。だったら、無理にでも外に出かけるべきなのでしょうか。それとも、罪悪感を覚えること自体が間違っているのでしょうか。プウ美ねえさんはどう思いますか(はなさん、30歳)

【プウ美ねえさんの回答】
 貴重な自由時間を無為にすごしたという罪悪感でしょうか。時間的、体力的にハードなお仕事をしていると、休みの日は自然に活動的な気分転換をしたくなるというはなしも聞きます。おねえさんには想像もできません。もしかしたら、貴女もそんなにはつらくないお仕事をされていて、そこそこ毎日を楽しんでおられるのではないでしょうか。そうであれば、そのままでよい気もするのです。

 お悩みというのは主観的なもので、「もっとつらいひとのことを考えてみなさい」という回答はするのもされるのも好きではありませんが、あえてちょっとだけ。ほんとうに激務で、休日は寝るだけで精一杯、という状態を想像してはいかがでしょうか。とくに体の不調もなく、コンビニでの買い物やテレビ鑑賞を楽しめることが大変プレシャスに感じられますよ。また、無理をして買い物や旅行やセックスをしてもむなしく、反動が来やすいものです。何もせずゆるやかに過ごせるあなたは、ぐっと大人らしく落ち着いています。あなたが男性でタイプだったらおねえさんは寄り添って過ごしたいものです。

 おねえさんも、おつとめしていたことがあります。平日と休日で気持ちの切り替えを強要されるかんじが苦手でした。いまやどれだけ寝つづけても、どれだけダラダラしてもなにも感じません。そもそも罪の意識を感じたからといって、喜ぶひとはいないのです。それよりも早く仕事を上げろと編集者さんが言うだけです。

【今月のエプロンメモ】
もしも手っとりばやく休みの手応えを感じたかったら、風呂に入りなさい。湯をためて長風呂するのです。銭湯へ行ってもよろしい。そしてマッサージを受けなさい。ごくごく簡単に、休みを満喫したという実感がもてます。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『世界でヤろう!! おひとりホモ☆』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)、『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)など。

<お悩み大募集>
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最終更新:2019/11/30 19:00
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