コラム
女のための有名人深読み週報

嵐・二宮和也と伊藤綾子は、「ネットとSNSがなかったら結婚できなかった」と私が思うワケ

2019/11/14 21:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman
アヤコの好きなところを教えてほしい

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます

<今回の有名人>
「一人の男としてケジメと決断」嵐・二宮和也
(結婚報告メッセージ、11月12日)

 嵐・二宮和也との交際をブログで“匂わせ”、多くのファンを敵に回した元フリーアナウンサー・伊藤綾子。2018年3月に「いったん、メディアの仕事から離れたい」とコメントを残して、芸能界から去っていったが、「いったん離れたい」ということは、つまり公の場に戻ってくる意志があるんだなと私は勝手に解釈していた。そして、11月12日、二宮は結婚を発表し、姿こそ見せないものの、果たしてアヤコは「ミセス二宮」として捲土重来したわけだ。

 2人の結婚を祝福したいという人、そうでない人の言い分はそれぞれ理解できる気がするが、それとは別に、ネットもしくはSNSがなかったら、このカップルは結婚できたのだろうかと、タラレバしてしまう。

 ジャニーズ事務所は、「所属タレントと恋愛した芸能人を干す」とか「所属タレントを結婚させないようにしている」といった、都市伝説を聞いたことがある人は多いのではないだろうか。V6のように6人中4人が既婚者というグループもあるので、本当にそんなタレントの自由を奪い、事務所の意向に従わせるようなことをしていたのか、真偽のほどはわからないが、少なくとも、「マスコミ」から自由を奪い、逆らわせないようにしていた時代があったのは確かである。

 1999年、「週刊文春」(文藝春秋)が、ジャニーズ事務所社長(当時)・ジャニー喜多川氏の所属タレントに対するセクハラを報じた。ジャニーズは名誉棄損で文藝春秋社を提訴し、裁判の結果、文藝春秋社は120万円の支払いを命じられたものの、セクハラについては認定された。

 日本を代表する芸能事務所のトップが、タレントにセクハラを働いている。常識的に考えれば大騒ぎになりそうなものだが、この事件を扱うニュース番組やワイドショーはなかった。高視聴率請負人とも言える人気スターを多数抱えるジャニーズだけに、もし取り上げたらタレントの出演を取りやめるといった圧力のようなものを、局側にかけていたのではないだろうか。あの時代、ジャニーズや所属タレントのネガティブ情報を目にすることはほとんどなかったように記憶している。

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