嵐、『モーニングショー』祝賀式典の報道が物議――「くそキモい」「ズレてる」と嫌悪の声
11月9日、天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」が皇居前広場で開かれ、嵐が奉祝曲「Ray of Water」の第3楽章「Journey to Harmony」を熱唱した。11日に放送された朝の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では、会場周辺にいた嵐ファンの“音漏れ組”を取り上げたが、その内容について視聴者からは「嵐のファン、気持ち悪い」「嵐ファンを大々的に報道するのはおかしい」と、否定的な声が相次いでいる。
嵐は、「国民祭典」第2部の「祝賀式典」に登場。栄誉ある役目を任された5人は、壮大なバラードに合わせて優しい歌声を響かせ、演奏後には雅子さまの目にうっすらと涙が浮かんでいたとか。「祝賀式典」は、約1万人の参加者を一般公募で募集していたが、嵐効果なのか、47万人もの申し込みがあったという。
「嵐の出演が明らかになった後、情報番組『スッキリ』(日本テレビ系、9月26日放送)が『嵐も歌う奉祝式典 見られる穴場』と題した特集を組み、波紋を呼びました。番組取材班が会場周辺の穴場を調査した結果として、皇居前広場から約1キロの距離にある東京ミッドタウン日比谷の庭園パークビューガーデン(6階)を紹介。ファンの間で『穴場とか紹介したら、絶対に問題起こる』『何か問題が起こった時に批判されるのは嵐なのに』と、番組に対する批判が飛び交いました。こうした経緯もあり、祝賀式典の前にはネット上で『嵐ファンが歓声上げたり騒いだりするのが怖い。嵐の信頼にかかわることは絶対にしないで』『現場に行く人は、嵐に会いに来たじゃなくて、式典に参加しに来たという姿勢でいてほしい』といった注意喚起のツイートも増えていたんです」(ジャニーズに詳しい記者)
そして当日、抽選に外れた一部の嵐ファンは、少しでも「歌声を聞きたい」「雰囲気を味わいたい」と、現場付近へ駆けつけたようだ。11日の『羽鳥慎一モーニングショー』は「チケットなし 嵐ファン殺到」のテロップとともに、皇居前を訪れた嵐ファンを取り上げるVTRを放送した。
「山梨県から『少しでも嵐と同じ空気を吸う』ために来たという女性2人組はコンサートグッズのバッグを持参しており、『音漏れを頑張って聞く』と意気込みをコメント。また、宮城・仙台から来た人は『嵐さんの生の歌声が聞ければ、それだけでもいいかなって思ってます』と話したほか、中には『ARASHI Anniversary Tour 5×20』のミニうちわを持って本番に備えるファンの姿も。当日は会場近くに大型モニターを設置してパブリックビューイングを行いましたが、現場にいたレポーターは『嵐が登場しました。一瞬、歓声が上がり、そして皆さんスマホ(スマートフォン)で動画を撮影しています』と、実況していました。そこにも入れず、行き場を失った嵐ファンは日比谷公園の特設モニターで鑑賞したそう。もちろん、モニターを視聴していた人の中には、嵐ファンだけでなく、式典自体を見守る目的だった場合もあるでしょう。ただ、今回の『モーニングショー』ではミッドタウン日比谷の6階テラスに音漏れ目当ての嵐ファンが集っていたことも取り上げるなど、ファンの動向を追った特集になっていたんです」(同)
日比谷公園やミッドタウンにいた嵐ファンは、番組のカメラに向かって「同じ時間を共有したいというか、同じ空間にいたいっていう。その気持ちが一番でしたね。(奉祝曲の)『大丈夫』っていう、あのフレーズが感動しました」「一生に一度こういう場に立ち会えるっていうのもないと思う中で、私の大好きな嵐がステージに立つ、その一緒の空気感を味わえたっていうのが本当に感動しました」「幸せをいただきましたし、あとはもうお祝いの気持ちにもなりました」と、感激の面持ちで語っていた。
これを受けて番組視聴者は「コンサートみたいにグッズとかを身にまとうのは違くない?」「うちわを持った嵐ファン……チャンネル変えた」「天皇陛下の即位を祝う式典なのに、嵐だけを見に来てるって感じがしてイヤ」「嵐ファン、気持ち悪い。趣旨を履き違えて集まるなんて、迷惑以外の何ものでもない」「正直くそキモかった。嵐のメンバーが見たらどう思うのかな」と、ドン引き。
ジャニーズファンとみられるTwitterユーザーですら、「式典のメインは嵐じゃないのに、うちわを持ってきたり何考えてるんだろう」「『音漏れを頑張って聞く』と言ったり、うちわやバッグを持ってるのにビックリ。さすがにTPOは考えようよ」「嵐が主役じゃないのに、グッズ持ってビルの上まで行って『音漏れ』『少しでも同じ空気を』ってバカすぎる」と、呆れていた。
しかし一方で、『モーニングショー』の報道内容について「天皇即位のお祝いの話題で、なんで嵐ファンを追ってるの?」「嵐ファンとか撮影ポイントとか、番組の取り上げ方がズレてない?」「嵐目当ての人たちを放送しすぎ。即位のお祝いでしょ?」と、疑問を抱く声も少なくない。
番組は結果として、嵐やそのファンへのネガティブなイメージを視聴者に刷り込ませたようだが、番組は一体、何を伝えたかったのだろうか?