フジ『27時間テレビ』歴代最低5.8%を招いた3つの理由! ビートたけし&村上信五に不要論も
歴代最低となる全時間帯平均5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した『FNS27時間テレビ にほんのスポーツは強いっ!』(フジテレビ系、11月2~3日)。ビートたけしと関ジャニ∞・村上信五のタッグは、3年連続でワースト記録を更新したことになるが、業界内でも、さまざまな“苦言”が飛び交っていたという。
「今年の『27時間テレビ』が大コケした理由は3つあるのではないでしょうか。まず1つ目が放送時期です。もともと『27時間テレビ』は、日本テレビの『24時間テレビ 愛は地球を救う』に対抗してスタートした番組で、長年、夏に放送されていましたが、たけし・村上体制になってから、2017年と18年は9月、今年は11月と、秋の放送に変更。しかし、いまだに夏の風物詩というイメージが強いようで、それが低視聴率につながっているのではないでしょうか。実際に、ネット上では『放送自体を知らなかった』という声も多く聞かれました」(スポーツ紙記者)
現体制では初の「生放送」だったにもかかわらず、盛り上がりに欠けた感が否めないのは、「時期的な問題が大きいように思う」(同)という。
「2つ目の理由は、今年のテーマである『スポーツ』が、視聴者には刺さらなかったからではないでしょうか。明らかに来年の東京五輪を意識したものではあったものの、まだ世間の五輪熱が高まっていないため、大コケしてしまった印象です。なお、ここ最近の『27時間テレビ』は、もともとのお祭り騒ぎのようなバラエティー色は鳴りを潜め、17年は『歴史』、18年は『食事』をテーマにするなど、教養番組の要素を取り入れていました。それが視聴率不振を招いていたと見る向きは強く、今年もその影響を引き継いでしまったように感じます」(テレビ局関係者)
3つ目の理由は、「たけしと村上の力不足」だといい、「これは視聴者の間でも盛んに指摘されていた」(制作会社スタッフ)そうだ。
「村上のトーク術は業界でも認められているものの、年長であるたけしへの“タメ口ツッコミ”には、『見ていていい気がしない』というクレームがネット上で多数出ていました。一方のたけしも、ところどころ発言が聞き取りにくい場面や、コーナーに出演しない場面も多く、『長丁場の生放送は体力的に厳しいのでは』と指摘されていましたね。なお、たけしは『27時間テレビ』出演のため、同時間帯にレギュラーMCを担当する生番組『新・情報7days ニュースキャスター』(TBS系)の放送を欠席していましたが、『27時間テレビ』の同時間帯の視聴率が7.3%だったのに対して、『7days』は11.1%。業界内での“不要論”を助長させる結果になってしまいました」(同)
“生放送化”というテコ入れの甲斐なく、今年もワースト記録を更新した『27時間テレビ』。来年は、どこが刷新されるのか、注目したいところだ。