「超激安」ダイエットクーポンの正体は……「昭和すぎる」痩身マシンにおったまげ!
お安い金額で、イイことしたい! 得したい!」という女の欲望を刺激する、「クーポン雑誌」「クーポンサイト」が巷に溢れまくっている現代――。しかしあまりの安さに、「こんなに安くて大丈夫?」「逆に損するなんてやーよ!」と、クーポンに半信半疑の人もいるはず。そんなあなたに向けて、女が特に気になる「美容・健康クーポン」を、世界で最も「安い!」に弱い大阪出身の女性ライターが、覆面調査員としてレポートしちゃいます!
風呂に入るたび、腹の肉をむんずとつかんで「まるで鏡餅のようだわ……」と思い、ため息をつく日々。クーポンサイト「グ●●●ン」で見つけたクーポンを使い、ヨガを始めたものの、結果にコミットできないことに焦り、月4回9,000円、さらに通い放題1万6,000円プランまで追加してしまった。これなら、クーポンを使わず、普通に入会した方が、各種割引でリーズナブルだったかもと思ってしまう。そんな愚かな筆者が今回見つけたのは、インスタの広告クーポンである。
潜入その1:昭和の香り漂うマシンに驚愕/池袋・P
【メニュー】体験入会 12回
【クーポン価格】3,000円(通常価格:月謝約7万円)
「痩身教室」とも呼ばれるサロン「P」は、昭和の時代を生きた人であれば、一度は耳にしたことがある名前なのではないだろうか。そんな「P」が、12回3,000円という超激安プランのクーポンを展開中であることを発見。お得なものに目がない関西人である筆者は、早速覆面調査を開始すべく、「P」に潜入することにした。
同プランは、スタート前に無料体験を受けることが必須となっていた。全国にある店舗の中から選んだのは、比較的自宅から近い池袋教室。ドキドキしながら、教室を訪れ、その扉を開けると、おったまげた! なんと、インストラクターたちはポロシャツを着用しているにもかかわらず、受講生たちは、いまどきヨガ教室でも目にしないレオタードスタイルではないか。「えっ……何時代?」と呆気にとられてしまったのは言うまでもない。さらに、ダイエットのキホンが書かれた“模造紙”が壁に貼ってあるのも、教室に漂う昭和感を高めている気がした。
おっぱいをポロリした状態で採寸したあと、レンタルのレオタードを着用し、体験スタート。まずは、エステサロンなどでもときどき目にする、「特急マシン」と呼ばれる機械を試してみる。なんでも、第二の心臓と言われる脚を空気圧で刺激することで、新陳代謝を活発化させ、基礎代謝量を高め、痩せやすいカラダを作るのだとか。さらに、強力な温風圧で深部の脂肪を振動させるというマシンも体験した。これらのマシンを、12回3,000円という値段で使うことができるのは、確かにお得だろう。が、その他のオリジナルマシンが、まさかの「木製」である点がどうしても気になってしまうのだ。具体的には「痩せたい部位にあてて刺激する木製の回転ローラー」なのだが、なんとも「昭和」な逸品であり、このマシンで果たして痩せるのかと疑いが拭えない。
とはいえ、12回3,000円の安さに負けて、体験入会することにした筆者。入会後1回目は、まず体重測定、軽い柔軟、脚踏み運動を行い、その後、栄養指導(「早食いNG、20回噛みましょう」などの指示も)を受け、各種マシーンで肉をほぐし、さらに宿題の「体操プラン」を聞くという内容だった。2回目からは、ここに自転車こぎも追加され、食事ノートの記入なども指示された。
これは、本気で「痩せたい」スイッチを入れないと、ついていけない……そう思って、せっせと教室に通っていたのだが、7回目に教室を訪れた際、体重測定をしてあぜん! なんと体重が増え、ウエストなどの値は変わりなしという有様だったのだ。知り合いにも「まったく変わらない! 効果ないじゃん」と指摘され、ガッカリしてしまった。
そんな中、教室側から正式入会のお誘いがあったが、月会費約7万円! 正直、どっと疲れる数字である。もちろん、教室に通うことで痩せた人も少なからずいるようだが、それは「日々5,000歩以上歩く」「正しい食事を意識する」といったインストラクターとのお約束を、ちゃんと守れた人なのではないだろうか。真面目ではない筆者には、合わない痩身教室なのかもしれない。
クーポン満足度 ★☆☆☆☆
クーポンリピ度 ★☆☆☆☆
※努力したくない人間には疲労だけしか残りませんでした