関ジャニ∞、『関ジャム』人気コーナー放送せず「残念すぎる」「悪いとこ出た」とファン不満
関ジャニ∞がさまざまなアーティストを迎えてトークを繰り広げる音楽バラエティ『関ジャム完全燃SHOW』(テレビ朝日系)。10月13日の放送では「スピッツ特集」が行われ、スピッツのファンを公言している、ゲスの極み乙女。の川谷絵音、作詞・作曲家・音楽プロデューサーの杉山勝彦らをゲストに迎えた。
1991年にメジャーデビューし、「ロビンソン」(95年)や「空も飛べるはず」(94年)などのヒット曲で知られるスピッツ。今年前期に放送された、NHK連続テレビ小説『なつぞら』の主題歌に「優しいあの子」が起用されるなど、世代を問わず愛され続けている。朝ドラの主題歌となるほど、世間的には「さわやかなメロディーと優しい歌声」の印象が強いスピッツだが、川谷いわく、スピッツは「J-POPの仮面をかぶったド変態」とのこと。なんでも、歌詞を読み解いていくと、まったく違う側面が見えてくるというのだ。
「スピッツの名曲ベスト20」として紹介された楽曲を聴き、安田章大は「今のところですけど、変態さは伝わってこない」とコメント。大倉忠義も「全部イイ曲! これはドライブしているときにかけなくなりますよね。全員がイイって言ってくれるから」と感想を述べ、やはり“さわやか”な印象を持っている様子だった。
そこで、杉山が「スパイダー」(94年)を例に挙げ、独自に検証した歌詞の意味について解説。杉山によると、冒頭の「可愛い君」というフレーズから「好きな子」の歌であることがわかり、「さびしい僕は地下室の すみっこでうずくまるスパイダー」から、「好きな子」に思いを寄せるも“目立たないタイプ”の人物からの目線だと推測。そして「ちょっと老いぼれてるピアノ」は“お金を持っているおじさん”と読み取れるといい、歌詞全体を見ると「ちょっとお金を持っているおじさんに、ピュアな女の子が汚されていく」という意味になると解説した。これには村上信五も「ちょっとタイム、タイム。怖くなってきた……」と震えあがっていた。
また、川谷はスピッツの歌詞の傾向として、「丸いもの=死」「尖ったもの=性」を表していると分析する。そもそも、作詞を担当しているボーカルの草野マサムネ自身が、「自分の歌詞は性と死」と語っているそうで、関ジャニ∞メンバーは「え~……」と絶句。さらに川谷は「ロビンソン」の2番の歌詞について、「亡くなった彼女を後追い自殺した」と読み解けると説明する。これには再び、関ジャニ∞メンバーから「怖い!」と声が上がっていた。とはいえ、これらはあくまで川谷や杉谷の見解によるもので、正解は草野が明かさない限りわからないという。そんな謎に包まれているところも、スピッツファンが草野の歌詞を絶賛する理由のようだ。
スピッツファンにはたまらない内容となった一方で、今回は関ジャニ∞メンバーによる「ジャムセッション」のコーナーがなかった。関ジャニ∞ファンからは「まさか今日歌わないの? スピッツを歌うエイトめちゃくちゃ見たかったんですけど……」「『関ジャム』の悪いとこ出たよ。歌ってほしい時に歌わない!」「セッションないの!? せっかくのスピッツ特集だったのに残念すぎる……」と不満の声が多数上がっていた。
(華山いの)