エルトン・ジョン、自叙伝の中で「マイケル・ジャクソンは精神病」「完全に正気を失っていた」と断言
自身の半生を描いた映画『ロケットマン』(米英では今年5月公開)が世界的ヒットとなり、“生きるレジェンド”として崇拝されている英歌手のエルトン・ジョン。
映画公開前に、初の公式自叙伝の発売を発表してファンを大喜びさせていたが、今月に入り、その内容が小出しに報じられるように。「故ダイアナ妃をめぐる、シルヴェスター・スタローンとリチャード・ギアの諍い」や、「エリザベス女王が自分の命令に従わない甥っ子のほおを何発も往復ビンタしながら、『私に口答えするんじゃありません。私は女王なのですよ!』と言い放った」など、「家政婦は見た!」ならぬ「エルトンは見た!」といわんばかりの暴露話に世間は騒然となった。
前立腺がんの術後に感染症にかかって「余命24時間」と言われたことや、コカインでハイになり、ロックバンド「ローリング・ストーンズ」のパフォーマンスを乗っ取ったことなど、彼自身の話も十分衝撃的。だが、世界的大スターという立場だから目撃できた話が「おもしろい!」と、ネット上は大いに盛り上がっている。
そんなエルトンの自叙伝『ME』発売を目前に控えた10月11日。米ニュースサイト「Radar Online」が、エルトンが本の中で故マイケル・ジャクソンのことを「間違いなく精神を患っている」「不穏な人物」とぶった切っていることを伝えた。
「Radar Online」によると、エルトンと知り合ったばかりのころのマイケルは特に問題はなかったそうだが、その後、「間違いなく精神を患っており、そばにいると不安になるような不穏な人物」と感じるように。「彼は一体なんの薬を処方されているのだろう?」と疑問視し始めたという。そして、「2000年代のマイケルは、完全に正気を失っていた」という見解を示した。
ちなみにエルトンは、1990年代にマイケルをランチに招待した時には、すでに精神状態に陰りが見られたという。「かわいそうに、見るからにひどくて、虚弱で病んでいた」と同情し、「まるで狂人のような化粧をしており、鼻は絆創膏で覆われていた」とのこと。そのランチの際、マイケルは突然姿を消したそうで、しばらくしてから家政婦が住む部屋の中で、彼女の11歳の息子と「静かにゲームをしていた」マイケルを見つけた、と本に書かれているという。
エルトンはマイケルが亡くなった時、「彼を招いて、家中のすべてのカーテンを閉め切ってランチを食べたことがある。『誰かと一緒に座って食べたのは10年ぶり』と言っていた。いつも1人で食べていたんだ」「チャーミングでスウィートでラブリーな人だった。常に傷ついていたけど」と悲しんだが、食べている途中で、マイケルはいなくなってしまったようだ。
エルトンは今回の自叙伝で、マイケルのことを「理由はわからないけど、大人と交流することに耐えられない人だった」と回想しており、マイケルのことが得意ではなかった様子。もしかしたら、ダイアナ妃の友人ということで付き合いをしていただけなのかもしれない。
マイケルはダイアナ妃の訃報を聞かされた時、ショックのあまり気絶したことを明かしている。エルトンも大親友だったダイアナ妃の葬儀で、自身の大ヒット曲を彼女のためにリメイクした「キャンドル・イン・ザ・ウインド ~ ダイアナ元英皇太子妃に捧ぐ」を熱唱。このように2人には“ダイアナ妃を愛している”という共通点があった。だが、内向的だったマイケルと社交的だったエルトンの友情は続かなかったようだ。
エリザベス女王だけでなく、キング・オブ・ポップの秘話を赤裸々につづったエルトン。余命宣告を経たからか、自分の知るすべてを書き残したといわんばかりの自叙伝は、米現地時間15日に発売される。