「母乳育児の押し付け」「教室勧誘」にお手上げ! ママ友LINEグループに疲れるママたち
今年、出産したばかりで、現在0歳になる女児を育児中の紗世さん(仮名)は、ママ友からの“勧誘”に参ってしまったと語る。
「Kさんとは、独身時代に共通の友人がいて親しくなりました。仕事帰りに、複数人で中華料理を食べに行ったり、花見をしたりと、同年代の友人として付き合っていたんです。先にKさんの方が出産していたので、去年、私の妊娠がわかった時も喜んでくれました。私も、身近に育児中のママ友がいて心強いなと思ったのですが……」
乳児期は、ミルクの量やおむつを取り替える回数などに個人差が激しく、育児本などで書いてある例を見ても、当てはまらないケースも多い。
「娘がミルクをあまり飲まない時、『大丈夫かな?』と、Kさんも参加しているグループチャットに相談メッセージを送ったんです。すると、Kさんは完母(母乳だけで育てる育児)だったので、私の完ミ(ミルクだけで育てる育児)を否定するような発言を送ってきて、さらに、母乳の出をよくする『桶谷式』というマッサージの教室を紹介すると、しつこく言ってきたんです。ほかのママ友は、黙って見ているだけでしたね」
このように、先輩ママが自分の育児を押し付けてしまうケースも、育児中にはよくあることのようだ。
「それ以外にも、母乳のために無農薬野菜が良いと言って、宅配業者を紹介されたことも。スーパーが近くにあり、別に必要なかったため、『夫がOKしてくれないから』とやんわり断りました。それなのに『大丈夫! 旦那さん説得してあげる』という返信が……。少し、距離を置こうと思いました」
電話や対面での育児相談とは違い、LINEだと相手の声色や表情などを窺うことができず、相手がどのように感じているのかもわかりにくい。そのため、良かれと思って、自分の育児法を一方的に押し付けてしまったり、自分語りをするママが出てくるということなのかもしれない。
(池守りぜね)