コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第477回】

ジャニーズ帝国の“終焉”とともに衰退するマスコミのジャニーズ報道

2019/10/01 21:00
神林広恵
「週刊女性」10月15日号(主婦と生活社)

 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 消費税が増税された。しかしこの間、世間もマスコミも“増税対策”の実用ネタばかりが話題に。そもそも社会保障の充実など絵空事だったりもするのに、黙って受け入れる必要などないのに。その根本はスルーされ、“増税は仕方ない”という空気が蔓延している。おかしい。

第477回(9/26〜10/1発売号より)
1位「山下智久 超異例の“二重契約”で思い描く“独立”への青写真」(「週刊女性」10月15日号)
2位「城島茂 49歳のパパに 同棲恋人へ『約束の2年間』全真相」(「女性自身」10月15日号)
他「松本潤『炊き出し』に向かわせた『木村拓哉隊長』の決断」(「女性自身」10月15日号)
「嵐 天皇皇后両陛下に捧げる皇室前広場20万人ライブ全内幕」(「女性セブン」10月10日号)
「岡田准一 特番で着ていた“顔Tシャツ”の正体は?」(「週刊女性」10月15日号)
「木村拓哉と中居正広の顔合わせで急転 SMAP再結成へ“日本のドン”が動いた!」(「女性セブン」10月10日号)
「堂本光一 『40歳にもなるのに俺は外出デート経験がゼロ!』」(「女性自身」10月15日号)
「藤ヶ谷太輔 『憧れの先輩』を虜にした“必殺技”」(「週刊女性」10月15日号)
3位「進次郎より上! 安倍首相が放つ最強の刺客DAIGOと政界激突」(「女性セブン」10月10日号)

 ショボイ。今週の女性週刊誌には上に列挙しただけでなく、グラビアなんかにもジャニーズネタが掲載されているのだが、なんだかとってもショボイのだ。

 まずは「週刊女性」がぶち上げた山下智久“独立”ネタ。独立説が絶えない山下だが、記事には最近、海外のエージェントと契約したことが“超異例”だと指摘されている。タイトルにも「“独立”の青写真」とあるように、いよいよ独立に向け本格化の動きか!?  と思いきや、全然違った。海外エージェント契約についても、「マネージメント契約の一部業務委託を行っております」(ジャニーズ事務所のコメント)とあるように単なる業務提携。しかも、山下がジャニーズJr.をプロデュースすることが発表されたことで、「退所する可能性は低い」だって。挙句、「ジャニーズには残るものの、山下は“独立”に向けた青写真を描いている」「“独立”への強い思い」などと言いながら、その具体的詳細はなし。単に“海外進出したい”という山下の“意向”とやらを勝手に膨らませ、山下が出演する日欧共同制作ドラマ『THE HEAD』の宣伝をしたいだけなのか、と勘ぐりたくなる内容だ。これが「週女」のトップ特集(苦笑)。

 一方「女性自身」のトップは先ごろデキ婚を発表したTOKIOの城島茂ネタ。だがこちらも「自身」が2人の同棲をスクープしたことや、その後の交際状況、そして結婚は“今”になったのは、山口達也の事件やジャニー喜多川氏の逝去があったこと、また生まれてくる子どもが成人するころ城島は70歳近くになるから“健康に気をつけている”なんて、どうでもいい情報ばかりが列挙される。もっと、何か切り口がなかったのか!? ヨイショ記事にしても、あまりにショボイ。

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