【アラサー一人暮らし、理想の賃貸物件を探す】「家賃」は“少し背伸び”がちょうどいいワケ
バス・トイレ別で、キッチンと居室の間にもドアで仕切りがあり、玄関を開けたときにも部屋の奥まで見通せない間取りは、暮らしやすさと防犯面の両方から合格です。防犯カメラ、オートロック、テレビモニターつきインターフォンといった、女性の一人暮らしなら欲しい設備もしっかりついていて安心。また、大通りに近くて、周辺に街灯も多いとのことで、夜遅い帰宅でも心配が少ないでしょう。
家賃は高ければ高いほど、建物が新しかったり、設備が整っていたり、管理が行き届いている傾向が強いです。また、それだけの家賃を支払う能力のある人しか住めないため、住人の質も上がると考えられます。モラルの高い人が増えればトラブルも起きにくくなり、防犯的にはプラスポイントといえるでしょう。一方で、予算より家賃が高いのであれば、住み始めてからの生活に工夫が必要になるかもしれません。物件自体に大きな問題はないですが、引っ越し後の暮らしを考えてマイナス1点です。
部屋探しをするときには、自分がどのような生活をしたいのか具体的にイメージし、条件に“優先順位”をつけてから動き始めることが大事です。防犯面でいうと、「オートロック」「モニターつきインターフォン」「防犯カメラ」「駅から徒歩10分以内」といった条件が挙げられると思いますが、すべてを求めると、家賃は当然高くなります。アラサーの女性であれば、安全に暮らすためにも、できるだけ防犯面の条件は譲らないでほしいとは思いますが、無理な家賃で生活が苦しくなるのも問題です。天秤にかけたとき、どの条件なら削ってもいいのか明確にしておくと、部屋探しがスムーズに進むでしょう。
また、初めての部屋探しでは、わからないことも多く出てくるはずです。しかし、わからないことをわからないままにして契約するのは、絶対にダメ。中には「早く決めないと、ほかの人に決まってしまいますよ!」などとせかしてくる不動産会社もあるかもしれませんが、そんな話は聞き流してOKです。きちんと相談に乗ってくれる不動産会社と、お付き合いをしましょう。
納得のいく部屋探しができたら、いよいよ新生活がスタート。新しい暮らしを、思いっきり楽しんでくださいね!
■「防犯のプロ」河野真希(かわの・まき)
一人暮らしアドバイザー。自らの一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している。また、2016年4月より『料理教室つづくらす食堂』を主宰している。