「一人暮らしの寂しさ」に悩むアラフォーに、プウ美ねえさんが教える生活の知恵
家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。
<今回のお悩み>
「楽しい一人暮らし生活を送りたい」
プウ美ねえさんこんにちは。いろいろありまして、昨年、十数年ぶりに一人暮らしを始めました。最初は新鮮で楽しかったのですが、徐々に寂しさを感じるようになりました。楽しい一人暮らし生活を送るためのちょっとしたアドバイスをお聞きしたいです(メルシーさん、39歳)
【プウ美ねえさんの回答】
寂しさもいろいろです。しばらく友達に会ってないなとか、惚れたひとが選んでくれないとか、世界中に忘れられているとか。対処は……そうですね、生きることはだいたい寂しいものだとわきまえて、時間をかけて慣れるとか。「好きなものを食べ、好きな所に行ける」「身なりに構わなくても、趣味に没頭しても怒られない」「他人のために金を使わなくてよい」という一人の利点を喜ぶか。あとはおねえさんのように枕に顔をうずめて絶叫するとか、出血しないていどに柱に頭を打ちつけて痛みで気持ちを………あぁ……、すみません。「楽しい一人暮らしのためのちょっとしたアドバイス」でしたね。おねえさんはちょっとしたことで解決できるようなライトな寂しさを経験したことがないのです。ほんとうに申し訳ありません。気を取り直して、アドバイスを。
積極的に人と関わる精神力がおありなら、飲み屋、発展場、ハプバーに行けばよいでしょう。人と関わることでよけいに寂しさを感じるおねえさんのようなタイプのばあいは、無心になれる趣味がよいのです。手芸や運動、音楽やドラマ鑑賞などです。おすすめなのは料理と掃除です。「自分で自分の生活をきりもりしている」実感があると、寂しさの悲劇的な影はだいぶん薄くなるのです。挑戦した料理が成功したとき、一人で家電の設置や操作ができたとき、苦手な害虫の駆除ができたとき、誰かに頼れないこと由来の寂しさは消えます。動物や植物は、もともとお好きで世話が上手ならよいですが、寂しさを紛らわす目的で飼うのはおすすめしません。かれらは人間のストレスをよく吸うので、寂しさをうったえ続けるとハゲたり枯れたりします。
【今月のエプロンメモ】
寝床と、お風呂を念入りに掃除してごらんなさい。その2つがすっきり清潔だと、セックスフレンドを呼びやすく、リピーターもぐっと増えます。ご相談文章からは恋人がいるのかいないのか、どんないろいろがあったのかわかりませんが、新しい関係をみつけるためにも清潔な家はとても役立ちます。
熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『世界でヤろう!! おひとりホモ☆』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)、『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)など。
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