嵐、米津玄師とCD同日発売で「売り方汚い」「米津さんに謝れ」と両ファン罵倒合戦
嵐のニューシングル「BRAVE」が、9月10日付のオリコンデイリーシングルランキングで初登場1位を獲得。発売初日だけで34万479枚のヒットを飛ばし、堂々の首位に君臨した。今作は、人気アーティスト・米津玄師の新曲「馬と鹿」とリリース日がバッティングし、発売前からファン同士がネット上で罵り合っていたが……。
嵐の「BRAVE」は、初回限定盤DVD、初回限定盤Blu-ray、通常盤の3種類で販売。ニューシングルは昨年10月発売の「君のうた」以来、およそ1年ぶりとなり、表題曲は『日本テレビ系ラグビー2019イメージソング』に起用されている。カップリングはなく、通常盤は「BRAVE」のオリジナル・カラオケを収録。初回限定盤DVD&Blu-rayはビデオ・クリップ+メイキング付きで、マルチアングル(+1アングル)である点も、ファンにとってはうれしいサービスだろう。
一方、米津の「馬と鹿」は、7月期の大泉洋主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)の主題歌で、ノーサイド盤、映像盤、通常盤の3形態。ノーサイド盤はCD+ホイッスル型ペンダントが付くほか、映像盤は『米津玄師 2019 TOUR / 脊椎がオパールになる頃』のライブ映像のティザーを収録したもの。全形態共通で、初回生産分のみ『米津玄師 2020 TOUR / HYPE』のチケット最速先行抽選応募券が封入されており、購入者店舗特典でラバーバンドがもらえるなど、豪華な内容となっている。ツアーの応募期間は9月10~15日で、シリアルナンバー1件につき1公演の申し込みが可能。1公演につき4枚までの制限だが、複数公演の応募もできるという。昨年、「Lemon」の爆発的ヒットが話題になった米津だけに、嵐ファンは同日発売の「馬と鹿」の売り上げに、戦々恐々としていたようだ。
「米津の新曲にライブチケットの先行応募券が入っていると知った一部の嵐ファンは、Twitter上で『米津さん、3形態+ライブの応募券って、売り方がセコい』『あんなに特典付けないと無理なら、嵐と同じ日にするな』『汚い売り方で1位をとって、嵐の記録を途切れさせるのは勘弁して』と、販売形態や特典に否定的な考えを示していたんです」(ジャニーズに詳しい記者)
こうした書き込みを目にした米津のファンは「発売日が嵐と被ったからって、売り方に文句言うのはやめて」「どう考えても売り上げは嵐が圧倒的だろうし、米津さんの売り方を否定するのはやめてほしい」「3形態もライブ抽選が入ってるのも、いつも通りなのに……」と、嵐ファンの心ない言葉に怒りをにじませた。米津には公式ファンクラブが存在していないそうで、以前からCDにライブの抽選応募券を付ける形で販売していたとか。今回だけ特別に“嵐対策”で特典を増やしたと思われることが、納得いかなかったのだろう。
「こうして双方のファンがSNS上で意見をぶつけ合う中、発売直前に新たな情報が解禁されました。9月9日、嵐のレコード会社・J Stormのサイトなどで、12月23日に『ARASHI SPECIAL SHOOTING “5×20” at Tokyo Dome 2019.12.23』の開催が決定したと、発表があったんです。これは、『BRAVE』購入者かつ嵐のファンクラブ会員を対象にしたイベントで、100台規模のライブ収録カメラが入る公演。参加者は撮影に協力しながら、嵐5人と一緒にライブを楽しむことになるようです。ユーザーコード1つと、ファンクラブの会員番号1つで一度だけエントリー可能で複数回はNG。9月11日~15日の期間内にエントリー後、10月中旬にチケットの応募申し込みを行い、当選者のみチケット代金の9,000円を入金する流れになっています」(同)
これを受け、嵐ファンは「ファンクラブ会員番号で一回しか応募できないのが、大量買いしなくいいよ感が滲み出てる」「複数枚買わせる気がないし、嵐はどこまでファン想いなんだろう」「1名義につき1枚だけ買えばいいから、クリーンだわ」と、歓喜。店頭に並ぶ前日のアナウンスだったため、“緊急”で特典を追加したという指摘もされているが、「東京ドームなんて1年以上前から抑えないと無理だよ」と、以前より決まっていたスケジュールだと、主張している。
かたや、米津ファンは特典に歓喜する嵐ファンに対して「『米津さんの売り方ずるい』って言った嵐のファン、謝れよ。お互い売り方は同じだよ」「結局、嵐も同じだった。嵐ファン、なんだかな~」「米津を批判してた嵐ファン、同じようなことしたら『嵐、さすが!』とか頭おかしい」と、嵐ファンの反応を非難していた。
「そして、フタを開けてみれば初日の売り上げは『BRAVE』が34万479枚、『馬と鹿』は24万1,427枚で2位にランクイン。嵐の前作『君のうた』のデイリー記録は20万7,787枚でしたが、今作では13万枚もアップしていました。また、米津もCDシングルの前作『Flamingo / TEENAGE RIOT』(昨年10月発売)の初日売り上げだった12万2,872枚を大幅に上回り、週間ランキングでマークした22万8,566枚をも超える高数字。米津ファンは『嵐は5人で、米津はたった1人なのにスゴい』と、この結果を誇りに思っているようです」(同)
さらに、11日付のランキングでは、「BRAVE」(12万7,119枚)が1位をキープし、「馬と鹿」は7万480枚で2位に。発売2日目の時点で、嵐は合計46万7,598枚、米津が31万1,907枚と差は開いているが、果たして、週間ランキングの締め切りまで、嵐は1位のまま逃げ切れるのか――。