山口達也、“公園で5時間”直撃インタビューに表れていた「矛盾」
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
韓国で数々の疑惑が指摘されている“たまねぎ男”ことチョ・グク氏が会見を行ったが、その所用時間はなんと10時間超えだったという。対し日本の吉本興業社長・岡本昭彦氏は5時間超え。しかしグダグダぶり、話が噛み合わないぶりは岡本社長の圧勝だと思った。
第473回(8/22〜9/3発売号より)
1位「山口達也 激白300分!『TOKIO解散報道』『ジャニーさんとの別れ』」」(「女性セブン」9月12日号)
2位「向井亜紀 あの双子が選んだ『代理母のアメリカ』入学式」(「女性セブン」9月12日号)
3位「小室圭さん&“消えた”母『結婚問題』打開へ――『まさかの逆提訴』検討中」(「女性自身」9月17日号)
すごいスクープ&インタビューだ。「女性セブン」による元TOKIOの山口達也インタビュー。公園にいた山口を直撃したという「セブン」。最初は取材を拒否したが、TOKIOの話をすると公園の階段に座って話を始めたという山口。わざわざ最後の告白だと「セブン」を喜ばすようなセリフを口にして。そして直撃インタビューは300分、5時間にも及んだという――。
本当か!? できすぎだろ。しかもずっーーと公園で5時間!? 時期は8月下旬の午前10時半からだ。熱中症にならないのか、などと心配になるが、まあ、そういうことらしい。公園の木をバックにした写真もばっちりと撮れている。さすが元芸能人。そして内容もなかなか興味深いものだ。
思えば山口が芸能界引退に追い込まれたのは、女性への卑劣な行為に加え、あの会見での失敗が大きかった。「私の席がそこにあるなら、またTOKIOとしてやっていけたら」。山口にとってこの一言は致命傷だった。だからだろう、今回のインタビューはかなり慎重に言葉を選んでいるように見える。
でも、でも、結構な矛盾が。それが現在のTOKIOメンバーとの関係だ。最初は「(メンバーと)事務所を辞めてから会ってはいません」「連絡は取っていません」と語っていたが、ジャニー喜多川氏が倒れた時の話になると一転、「そこだけは特別にメンバーと連絡を取り合って(略)家族葬の時は、逐一連絡をもらっていました。今、棺に入ったよ。今、火がついたよって」
連絡してたんだ……だったら、最初から言わんかい! しかもこのコメント、いまだメンバーとの絆を強調するような内容だ。しかし、こうした矛盾も山口にとっては矛盾ではないのかもしれない。平気で前言をひっくり返しても、その矛盾に気づかない。悪いやつじゃないと思いが、脇が甘いんだな。それでこんなことに――。などと思わせるインタビューだが、山口はほかにも事件の反省やTOKIOへの思いを語っている。でも一番興味深いのは、やはりジャニーさんとの思い出だ。TOKIOデビュー秘話に、ジャニーさんからの叱責などが山口の口から語られたのは興味深い。
それにしても5時間も公園で? あくまで直撃ということを崩さないため? 吉本興業・岡本昭彦社長の会見とほぼ同じ時間!? 最後まで、そんな疑問ばかりが渦巻いた、異例のロングロング公園直撃インタビューだった。