「依頼人の成婚の喜びはやみつきに!」副業としての“仲人”がいまアツい!!
近年、働き方に対する考えもフレキシブルになり、副業を解禁する企業も増えている。しかし、せっかく副業をするならば単にお金のためではなく、やりがいを求めて働きたいもの。そんな人々の注目を集めている副業が「仲人」だ。日本仲人協会には現在1,800人あまりの仲人が加盟し、パートナーのいない男女に出会いを提供。結婚にまで導く活動を行っている。
果たして「仲人」とはどんな仕事なのだろうか? そして、そのやりがいとは!? 日本仲人協会の中西圭司理事長、そして、仲人協会に加盟する仲人士の小嶋英光さん、金井美枝子さんにお話を伺った!
婚約に導くまで、わずか6カ月
──まず、仲人の仕事はどのようなものでしょうか?
中西 結婚したいという依頼者と面談をするところから仕事が始まります。しかし、この時に、依頼をお断りしてしまうことも結構あるんです。男性が結婚を希望するのは若くてきれいな女性。一方、女性のほうは、高学歴、高収入の男性を望みます。やっぱり「高望み」をする人が多いんです。
──結婚するなら条件のいい相手と……、と思ってしまいますね。
中西 私だって、いま結婚相手を探すならば20代のキレイな女性のほうがいいと思ってしまいますよ(笑)。しかし、医師や弁護士ではない限り、そんな出会いはほとんどありません。高望みしている場合、男性ならば、許容する年齢を上げてもらったり、女性であれば希望の収入を下げてもらいます。また、男性であれば資格を取ってもらったり、女性なら自分磨きをしてもらうなどして、自分の価値を高めるように指導する。塾の先生が志望校のアドバイスをしていくようなものですね。
──けっこう厳しい指導から始まるんですね……。
中西 はい。というのも、日本仲人協会では、ほかの結婚相談所とは異なり、入会金、月額顧問料はわずかな金額しか頂かない。その代わり、成婚した際に成婚報酬を頂いているんです。だから、仲人としても真剣に結婚をしたいと考えている依頼者に出会いを提供しているんです。
そして、依頼者に対して指導しながら、マッチしそうな相手を紹介したり、会員サイトを閲覧してもらって全国1万人の会員から気に入った人を選んでもらう。そして、お互いに気が合いそうと感じることができれば、お見合いをセッティングします。
──「お見合い」というと、カップル、その両親、そして仲人さんが料亭でお食事をしながら……というイメージですが。
中西 いえ。昔はそういった形のお見合いも多かったのですが、うちでは仲人が始めに当人同士を紹介するだけ。あとは、2人で喫茶店などに行って話してもらうという流れであり、最後まで付き沿うようなことはしません。あくまでも、我々の仕事は2人を引き合わせることだけです。そして、お見合い終了後、最長6カ月までで交際をしてもらい、婚約か否かの判断をしてもらいます。
──わずか6カ月で婚約を決断!?
小嶋 みなさん驚かれるんですが、ほとんどの人が6カ月以内に決められますよ。私の経験だと、長くても4カ月ですね。というのも、会員さんはみんな早く結婚したいと思っているし、相手の学歴や趣味などもすべてわかって、納得してから会っているから話も早い。「6カ月以内」という期間がいい後押しにもなっていますね。
──そんなに早く決まってしまうものなんですね!
中西 結びつけたカップルがプロポーズを行い、無事婚約となったら、成婚報酬を頂いて我々の仕事は終わりになります。
仲人としての幸せは「一度味わったら辞められない」
──仲人さんとしてはどれくらいの依頼者を受け持っているのでしょうか?
中西 仲人によって異なるのですが、20~100人超の依頼者のお世話をしている人もいます。
金井 私は、100人以上仲人として関わっていて年間20組程度のカップルを婚約まで導いていますね。
──年間20組も!?
金井 はい。割合としては会員さんの10%程度です。大手結婚相談所の場合、成婚率は3~5%といわれているので、かなり高いほうだと思いますね。大手の場合、初期費用が高額なために、依頼者を「お客様」として扱いますが、私たちの場合は成婚することによって報酬がもらえる。だから、単に「お客様」として扱うのではなく、指導をしながら一緒に結婚までのステップを踏んでいくんです。
──仲人という仕事には、どのようなやりがいがあるのでしょうか?
金井 伝えきれないほど数多くのやりがいがありますが、なんといっても、依頼者が婚約にまでたどり着いた瞬間が一番うれしいですね。一度でも依頼者が成婚し、仲人としての喜びを知ると、もう仲人を辞めることはできません。
──そんなに喜びにあふれたものなんですね。
小嶋 本人同士だけでなく、家族も喜んでくれますよね。また、仲人としては、成婚報酬を得ることができるので、成婚をさせることに対してのモチベーションも上がる。相手を幸せにすることによって、自分自身の生活も豊かにすることができるんです。
──では、仲人に向いているのはどのような人でしょうか?
中西 まず、お世話が好きな人が向いていますね。いわゆる「おせっかいおじさん・おばさん」です。ただ、あまりおせっかいすぎると嫌がられることもあります。そのため、なるべく、質問が来た時だけ応えるようにして、仲人の方からはあまり連絡はしないようにしていますね。
小嶋 私の場合、親身になりすぎて、以前はLINEが一日鳴りっぱなしなんてこともありました。ただ、そうやって相談に乗りすぎるのも依頼者のためにあまりいいことではない。適度な距離を保ちながら仕事を行うように気をつけています。
仲人で「社会貢献」ができる!
──現在、日本仲人協会に加盟する仲人さんは、どのような方がいらっしゃるのでしょうか?
中西 中心になって活動しているのは50代の仲人ですが、20代から年配の方まで、さまざまな方がいます。私自身、30代から仲人を始めたのですが、友達感覚でお世話をしていたことが好評でした。人の人生に大きく関わる仕事なので、仲人それぞれの個性や強みを生かすことがやりがいや成果につながる仕事ですね。
──近年は、少子高齢化が進んでいます。結婚したいカップルを結びつけていくことは、社会への貢献にもつながりますね。
中西 少子化の根本的な問題は未婚率の上昇にあります。というのも、結婚したカップルだけで出生率を見ると1.96人と、カップルでほぼ2人の子どもを生んでいる状況です。つまり、未婚率を減らすことによって、出生率の低下は防ぐことができるんです。実際、定年退職した人で「第2の人生として社会貢献をしたい」という気持ちから仲人という仕事を選ぶ人も多いですね。
──定年してから仲人に?
中西 はい。また、主婦や自営業、あるいは会社員で週末に副業をする人など、さまざまな方々が仲人として仕事を行っています。私自身も、呉服店を営んでいたのですが、呉服が売れない時代になり、本業の売上アップにつなげるサイドビジネスとして始めたのが仲人をするきっかけでした。
──副業で仲人をされている方が多いんですね。
中西 日本仲人協会としては、副業で仲人を行うことを推奨しています。その理由は、お金ばかりを求めてしまうと依頼者の気持ちに寄り添うのが難しくなってしまうから。副業として始められるように、開業資金も抑えています。他の結婚相談所などの場合、開業するにあたって加盟料として100万円かかることも珍しくありませんが、日本仲人協会の場合は無料講座に参加すれば加盟金はかからず、いただくのも3万円のホームページ利用料のみなんです。
──理事長である中西さんの目から見て、どういった方に仲人になってほしいと思っていますか?
中西 加盟してほしいのは、おせっかいではない程度のお世話好きです。そして、結婚したいという人を甘やかさず、指導者として結婚まで導いてあげられる人ですね。
──そんな仲人さんがいたら、依頼者も思わず頼りたくなってしまいますね。
金井 いま、「結婚したいけど出会いがない……」という人はたくさんいます。自分が仲人になって結婚に導くことができれば、相手も幸せになるし、自分でもその喜びを味わうことができる。仲人として仕事をすることを通じて、そんな喜びを味わってほしいですね。
中西 未婚率は上がっているものの、アンケートによれば「一生結婚しなくていい」と考えている人はわずか5%程度しかいません。90%近くの人が「いい人がいたら結婚したい」と考えているんです。そんな人々を幸せな結婚に導く仕事は、とても大きなやりがいを与えてくれる。これまで多くの仲人を見てきましたが、経験を積めば積むほど、仲人自身の顔つきも変わってきました。ほかの人に幸せをつかんでいただくことで、自身の人生も豊かにできるのが仲人 という仕事なんです。
※この記事はPRです。