海外
ストレートな言葉が胸をえぐる

性的虐待により自己肯定感が欠如したベラ・ソーン、「他人にしてあげられるのはセックスだけ」に同情が集まる

2019/08/23 18:09
堀川樹里

 ちなみに著書では、性的虐待を受けていた6~14歳ころの心境を「彼が私にしている残虐なことを憎しみながら/そうされることが大好きなんだって自分に言い聞かせていた」「(性的虐待)されることを許したのは自分/毒牙が食い込むことを止めなかった/何もせず、こうやって詩を書いている理由/それは私が自己中心的だから」と、詩を通して赤裸々に明かしている。

 7月に出演した、ユーチューバー、ローガン・ポールのポッドキャストで、彼女に性的虐待してきた人物を明かさない理由について聞かれると、「言ったら、みんな想像するだろうし。彼を追いかけ回すようになるだろうし」と涙ぐみながら回答。性的虐待に苦しんでいる子たちに向けて、「死んじゃうと思っても、頑張って闘い続けるんだよ」「自分が嫌いになって、汚らしく感じるだろうけど。でも、あなたは傷んだ果実じゃない。美しいままの果実なんだから」とエールを送った。

 15歳の誕生日に、馬車に乗り、ティアラをかぶったプリンセス姿でパーティ会場に到着し、美しくキラキラと輝いていたベラ。“リアル・ディズニープリンセス”と呼ばれていたあの頃、すでに彼女は長年にわたる性的虐待の過去に苦しんでいたのだと思うと、なんともやりきれない。

 ネット上では、今回の投稿について「性的虐待の闇は本当に深い」「文字通り人生を狂わされて……」と同情が殺到。「母親もひどい。ベラは赤ん坊の頃からモデルさせられてきたけど、ほかのきょうだいも子役だのモデルだのと働かせて」「子どもが悩みを打ち明けられないなんて、母親失格」など、母親を非難する声も上がっている。

 過去に苦しめられているベラだが、まだ21歳。「人生はこれから」「いくらでも軌道修正できる」と応援するファンは多い。今後、彼女が心から幸せだと感じられる日が来ることを、彼女のすべてを受け入れ愛してくれる懐の深い人と巡り合うことを、祈らずにはいられない。

最終更新:2019/08/23 18:09
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