コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第471回】

小泉進次郎が結婚会見でついた「嘘」――“合コン”報道で見えた首相候補の実像

2019/08/20 21:00
神林広恵

 タモリが不倫密会! そんなスクープ記事を掲載したのが「女性セブン」だ。確かに読むと怪しさ満開だ。ある日には相当な警戒をしながら、あるマンションに入り、2時間を過ごしたタモリ。そのマンションは、セレブで吉永小百合似のアラ還美女の自宅だった。さらに別の日には帽子に巨大マスクという完全防備で、この美女と銀座デート。その逢瀬は週1ペースで行われているらしい。

 しかし、このタモリの行動、どこかで見たような気が。そう、ちょうど1年前、タモリの不倫騒動が持ち上がったことがあったが、その際のタモリの行動は今回とそっくりだったのだ。それが昨年7月、「週刊新潮」(新潮社)が報じた不倫疑惑。その時も真夏の灼熱のなか、黒コートに帽子、大きな白いマスクに普通のメガネという変装姿で、異常な警戒をしながら、ある女性のマンションに入るタモリの様子が報じられた。

 しかも、その時のお相手は今回とは別人だ。その相手は脚本家の中園ミホ。中園といえば、『西郷どん』(NHK)、朝の連ドラ『花子とアン』や『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)など数多くのヒットドラマを担当した超売れっ子の大物脚本家だから、話題性十分のビッグ不倫。さらにさらに、マスコミではさかんに愛妻家として取り上げられてきたタモリの“初不倫騒動”だったから、かなり衝撃的な報道だった。

 しかし、1年前のタモリと中園との不倫騒動について、あまり記憶にない人も多いかもしれない。なにしろワイドショーやスポーツ紙をはじめ芸能マスコミは、これを完全にスルーしたから。その理由は中園がテレビ各局をまたぎ活躍する脚本家に加え、タモリの所属事務所が芸能界に大きな影響力を持つ田辺エージェンシーだから。そのトップ、田邊昭知社長はSMAP解散問題でも、飯島三智マネジャーや独立組メンバーの後ろ盾としてジャニーズ事務所のメリー喜多川副社長との間に調整役として入ったことでも有名で、また田辺エージェンシー所属の夏目三久と有吉弘行との“妊娠・結婚”騒動も、ワイドショーなどが黙殺したことで、現在でもその真相は藪の中。そしてタモリと中園というビッグ不倫問題も、まるで“なかったように”なっていた。それは今回も同様だ。タモリ不倫疑惑が報じられたのはお盆休み中の合併号だったが、その後のワイドショーは、まったくこのネタを扱っていない。

 そんなタモリの不倫報道だが、愛妻家というのは作られた“伝説”だったのか!? しかも、アラ還美女好きの不倫常習者ではないかとの疑惑まで浮上した今回の「セブン」スクープである。

 留学2年目を迎えるということで、今でもぼちぼち報じられるのが小室圭さんの留学資金問題だ。「女性自身」も小室さんの経済状況について“非常事態”だとしてこう報じている。1年目は学費全額免除の奨学金を受けていたが、2年目は同じ条件の奨学金は難しく、また生活費もあり新たに2000万円の“借金”が必要だと。

 こうした自体をもって、またマスコミは小室さんバッシングを始めるのかもしれない。でも、小室さんの状況を見て、つくづく格差を思い知らされる。お金がないと自分のやりたい勉強もできない。なりたい職業にもつけない。

 これは小室さんだけではない。日本でも返済義務のある奨学金を借り、社会人になっても、その返済や過酷な催促、高金利に苦しみ、自己破産したり、結婚や出産を躊躇せざるを得ない実態が社会問題化した。20年度からは新給付型奨学金制度が始まり、支援内容が拡充されるなどさまざまな対策がとられつつあるが、しかし、どこまで改善されるのか、格差が縮小するのか。

 小室さんの留学資金問題が取り上げられるたびに思う。実際、優秀なんだし、将来ある若者だし、眞子さまの“恋人”でもあるんだから、身の丈、自己責任などといっていないで、どうにかならないものなのか。

最終更新:2019/08/20 21:00
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